二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科1(建築計画) 問8

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科1(建築計画) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 床、壁、天井の内装材の色彩は、一般に、全体的に彩度を低くし、天井面は明度を高く、床面は明度を低くする。
  • マンセル表色系においては、有彩色を5R4/14のように表現し、5Rが色相、4が彩度、14が明度を示している。
  • 明度と彩度を合わせて色の印象を表したものを、色調(トーン)という。
  • マンセル表色系において、各色相の中で最も彩度の高い色を、純色という。
  • 他の色に囲まれた色が周囲の色に近づいて見えることを、色の同化現象という。

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この過去問の解説 (2件)

01

色彩は、現象や名称を理解しましょう。

選択肢1. 床、壁、天井の内装材の色彩は、一般に、全体的に彩度を低くし、天井面は明度を高く、床面は明度を低くする。

彩度を低くすることで落ち着きを出し、床から、壁、天井に上がるに従って、明度を高くすると、圧迫感のない空間となります。

記述の通りで正しいです。

選択肢2. マンセル表色系においては、有彩色を5R4/14のように表現し、5Rが色相、4が彩度、14が明度を示している。

マンセル表記は、色相、明度、彩度の順に表記します。

よって、彩度4、明度14は、誤りです。

選択肢3. 明度と彩度を合わせて色の印象を表したものを、色調(トーン)という。

色調とは、明度と彩度を組み合わせた色の概念です。

組み合わせることで、明るいから暗い、濃いから淡いなど変化させることができます。

記述の通りで正しいです。

選択肢4. マンセル表色系において、各色相の中で最も彩度の高い色を、純色という。

各色相において、最も彩度が高い色が純色なので、記述の通りで正しいです。

選択肢5. 他の色に囲まれた色が周囲の色に近づいて見えることを、色の同化現象という。

他の色に囲まれた色が、その色とお互いに溶け込んで中間の色に見えてくる現象を同化現象と言うので、記述の通りで正しいです。

フォン・ベゾルト効果と言います。

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02

最も不適当な選択肢は、

「マンセル表色系においては、有彩色を5R4/14のように表現し、5Rが色相、4が彩度、14が明度を示している。」

です。

マンセル表色系の数値や記号は、左から色相・明度彩度を表しています。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

選択肢1. 床、壁、天井の内装材の色彩は、一般に、全体的に彩度を低くし、天井面は明度を高く、床面は明度を低くする。

正しい選択肢です。

床・壁・天井の彩度を低くすることで、落ち着いた雰囲気を作ることができます。

また、天井面の明度を高く、床の明度を低くすることで、広がりのある明るい空間を作ることができます。

選択肢2. マンセル表色系においては、有彩色を5R4/14のように表現し、5Rが色相、4が彩度、14が明度を示している。

不適当な選択肢です。

マンセル表色系の数字・記号は、左から順番に色相・明度・彩度を表しています。

選択肢の場合は、5Rが色相、4が明度、14が彩度を示しています。

選択肢3. 明度と彩度を合わせて色の印象を表したものを、色調(トーン)という。

正しい選択肢です。

色調(トーン)は明度と彩度を組み合わせたもので、色調(トーン)を揃えることでまとまったカラーデザインを作ることができます。

選択肢4. マンセル表色系において、各色相の中で最も彩度の高い色を、純色という。

正しい選択肢です。

各色相の中で最も彩度の高い色を、純色と言います。

選択肢5. 他の色に囲まれた色が周囲の色に近づいて見えることを、色の同化現象という。

正しい選択肢です。

ある色を他の色で囲んだり、異なる色同士を隣接させることで色同士が同化していくことを、色の同化現象と言います。

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