二級建築士 過去問
令和4年(2022年)
問52 (学科3(建築構造) 問2)
問題文
図のような荷重を受ける断面100mm×200mmの部材を用いた場合、その部材に生じる最大曲げ応力度として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の自重は無視するものとする。

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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 問52(学科3(建築構造) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
図のような荷重を受ける断面100mm×200mmの部材を用いた場合、その部材に生じる最大曲げ応力度として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の自重は無視するものとする。

- 12 N/mm2
- 24 N/mm2
- 32 N/mm2
- 48 N/mm2
- 60 N/mm2
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
曲げ応力度の公式:σ = M / Z
(M:曲げモーメント、Z:断面係数)
断面係数の公式:Z = BH2 / 6
(B:横幅、H:高さ)
上記の公式を用いて最大曲げ応力度を求めます。
①最大曲げモーメントM
まずは反力を求めます。
一番左をA点として、順にB、Cと仮定します。
ΣMA = 0より
12kN × 4,000mm – VB × 6,000mm = 0
6,000VB = 48,000 kN・mm
∴ VB = 8kN
次に最大曲げモーメントを求めます。
集中荷重12kNがかかる点Bが最大曲げモーメントです。
B点で切断し、B点右側の切断図からつり合い式を求めます。
ΣMB右 = 0より
MB – 2,000mm × 8kN = 0
MB = 16,000kN・mm
= 1.6×107 N・mm
②断面係数Z
断面係数の公式 Z = BH2 / 6 より、
Z = 100 × 200 × 200 / 6
≒ 666,666… mm3
③最大曲げ応力σ
曲げ応力度の公式 σ = M / Z より、
σ = 1.6×107 / 666,666…
≒ 24 N/mm2
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02
まず反力を求めます。
左をA点、集中荷重がかかる点をB点、右をC点と仮定します。
ΣMA = 0より
12kN×4000mm - VB ×6000mm = 0
VB = 8kNとなります。
次に最大曲げモーメントを求めます。
集中荷重12kNがかかるB点が最大曲げモーメントとなります。
B点から、
ΣMB右 = 0より
MB – 2000mm×8kN = 0
MB= 1.6×107 N・mm
次に断面係数を求めます。
断面係数の公式:「Z=BH2/6」(B:横幅、H:高さ)より、
Z = 100 × 200 × 200 / 6
≒ 666,666… mm3
最大曲げ応力を求めます。
曲げ応力度の公式:「σ=M/Z」(M:曲げモーメント、Z:断面係数)より、
σ = 1.6×107 / 666,666…
≒ 24 N/mm2
よって本肢が正解です。
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03
正解は24 N/mm2です。
前提として曲げ応力度を求める公式は下記の通りです。
曲げ応力度σ = M / Z
M:曲げモーメント
Z:断面係数
また上記Zの断面係数を求める公式は下記の通りです。
断面係数Z = bh2 / 6
b:断面の横の長さ
h:断面の高さ
最大曲げ応力度を求めるためには、最大の曲げモーメントを求める必要があります。
①最大曲げモーメントを求める。
最大曲げモーメントは梁に対し12kNの集中荷重がかかる位置となります。
この点での曲げモーメントを求めるために、この梁の左最端を点Aとし、集中荷重の点を点B、右最端を点Cとします。
まずは点Aと点Cの反力RAとRcを求めます。
RA + Rc = 12kN
A点に関するモーメントの釣り合いから
12kN × 4,000mm ー RC × 6,000mm = 0
RC = 8kN
よってRA = 4kNとなります。
次に最大曲げモーメントがかかる位置である点Bについて、点Bで切断しその右側での釣り合い式から最大曲げモーメントを求めます。
MB – RC × 2,000mm = 0
MB – 8kN × 2,000mm = 0
MB = 16,000kN・mm
= 1.6×107 N・mm
②公式から最大曲げ応力度を求める。
上記の公式2つを用いて最大曲げ応力度を求めます。
断面係数Z = 100mm×(200mm)2 / 6
= 4,000,000 mm3 /6
≒ 666,667 mm3
σ = 16,000kN・mm / 666,667 mm3
= 0.02399...
≒ 24 N/mm2
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