二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科3(建築構造) 問6

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科3(建築構造) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような材の長さ及び材端の支持条件が異なる柱A、B、Cの弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PCとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての柱の材質及び断面形状は同じものとする。
問題文の画像
  • PA > PB > PC
  • PA > PC > PB
  • PB > PC > PA
  • PC > PA > PB
  • PC > PB > PA

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この過去問の解説 (2件)

01

弾性座屈荷重の公式は Pk = π2 × E × I / lk2 です

(E:ヤング係数、I:断面二次モーメント、lk:座屈長さ)

今回の設問では、柱の材質E、断面形状Iは同じなので、1/lk2の大小比較となります。

座屈長さは拘束条件によって倍率が異なります。

材の長さlを1.0とした時、

一端自由他端固定         2.0

両端ピン(水平移動拘束)     1.0

一端ピン他端固定(水平移動拘束) 0.7

※材料に荷重をかけた際に、どのように曲がるかをイメージして覚えると分かりやすいです。

以上より、

lA = 2.0 × 0.9 = 1.8 、 1 / lA2 = 1 / (1.8)2

lB = 1.0 × 1.5 = 1.5 、 1 / lB2 = 1 / (1.5)2

lC = 0.7 × 2.0 = 1.4 、 1 / lC2 = 1 / (1.4)2

以上より、

1 / lC2 > 1 / lB2 > 1 / lA2

なので、

PC > PB > PA

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02

弾性座屈荷重の公式は、「Pk = π2×E×I/lk2」です。

(E:ヤング係数、I:断面二次モーメント、lk:座屈長さ)

今回の問題では、柱の材質E、断面形状Iは同じです。

よって、「Pk = 1/lk2」を比較します。

座屈長さの倍率は以下の通りです。

一端自由他端固定:2.0

両端ピン(水平移動拘束):1.0

一端ピン他端固定(水平移動拘束):0.7

よって式に当てはめると、

PA = 1/(0.9×2.0)2

PA = 1/(1.8)2

PB = 1/(1.5×1.0)2

PB = 1/(1.5)2

PC = 1/(2×0.7)2

PC = 1/(1.4)2

となります。

選択肢5. PC > PB > PA

よって、本肢が正解です。

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