二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科4(建築施工) 問14
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科4(建築施工) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
補強コンクリートブロック造工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ブロックの空洞部への充填用コンクリートには、空洞部の大きさを考慮して、豆砂利コンクリートを用いた。
- 耐力壁のブロックは、水平目地のモルタルをフェイスシェル部分にのみ塗布して積み上げた。
- 押し目地仕上げは、目地モルタルが硬化する前に、目地こてで押さえた。
- 高さ2.2mのブロック塀において、特記がなかったので、厚さ150mmの空洞ブロックを用いた。
- ブロック塀の縦筋は、頂上部の横筋に180度フックによりかぎ掛けとした。
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この過去問の解説 (2件)
01
正答肢は「耐力壁のブロックは、水平目地のモルタルをフェイスシェル部分にのみ塗布して積み上げた。」です。
フェイスシェルとは、コンクリートブロックの長手方向の側面部分のことです。
一方、短手方向についている小口部分はウェブと呼びます。
水平目地のモルタルは、フェイスシェル部分だけでなくウェブ部分にも塗布して積み上げます。
他の選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
充填用コンクリートの粗骨材は、通常のコンクリートて使用するものよりも粒形が小さい方が充填しやすく、適しています。
豆砂利は粒径5~15mm程度と小さいため、充填用コンクリートの粗骨材に適しています。
※参考
充填用コンクリートの粗骨材の最大寸法は下記のとおりです。
・鉄筋を挿入する空洞部の最小径の1/5以下
・砂利の場合20mm以下、砕石の場合15mm以下
不適当な選択肢です。
水平目地のモルタルはフェイスシェル部分だけでなくウェブ部分にも塗布して積み上げます。
※関連
・フェイスシェルは上端と下端で厚さが異なっており、薄い方(空洞が大きい方)を下にして積み上げます。
・壁鉄筋のかぶり厚さは、フェイスシェルの厚さを除いて20mm以上とします。
正しい選択肢です。
押し目地仕上げは、目地モルタルが硬化する前に目地ごてを用いて行います。
モルタルの硬化後では押し目地を作ることができません。
正しい選択肢です。
ブロック塀の厚さは、高さに応じて下記の厚さ以上とします。
・高さ2m以下 厚さ10cm以上
・高さ2m超~2.2m以下 厚さ15cm以上
正しい選択肢です。
ブロック塀の縦筋の壁頂部は、下記の仕様とします。
・180度フックでかぎ掛けし余長4d以上、または
90度フックでかぎ掛けし余長10d以上
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02
補強コンクリートブロック造工事に関する問題です。
正しい内容です。
充填材料としてのモルタル又はコンクリートの混錬量、配合や骨材の最大寸法は、一度に充填する量、空洞部の寸法等を考慮して決定します。
誤った内容です。
目地モルタルは、構造耐力上・防水上支障が生じないように、ブロック接合面前面に設けます。
正しい内容です。
目地モルタルの硬化以前に目地ごてで目地ずりをするとともに、化粧積み面の汚れをブラシ等で清掃します。
正しい内容です。
特記がない場合、塀に用いるブロックの正味厚さは、塀の高さが2m以下の場合は120㎜、2mを超える場合は150㎜とします。
正しい内容です。
ブロック塀の縦筋は、頂上部の横筋にかぎ掛け又は90°フックで余長10dとします。
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