二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科4(建築施工) 問23
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科4(建築施工) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
測量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 傾斜地の距離測量において、傾斜地の高いほうから低いほうへ下がりながら測定する降測法を用いた。
- 平板測量において、敷地内に建築物があり、見通しが悪いので放射法により測量した。
- 真北の測定において、測量した場所の磁針偏差を調べて真北を求めた。
- 水準測量において、高低差が大きかったので、レベルを据え付ける位置を変えながら測量した。
- トラバース測量において、閉合トラバースの測角誤差が許容誤差以内であったので、それぞれの角に等しく配分して調整した。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当な選択肢は「平板測量において、敷地内に建築物があり、見通しが悪いので放射法により測量した。」です。
平板測量は現場で測量しながら図面を引く事ができる方法で、簡便で迅速に作業ができますが、精度が低いという特徴があります。
放射法による平板測量は見通しの良い場所で用いられる方法で、建築物等がある場所には不適当です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
傾斜地の距離測量では降測法(高い方から低い方へ測定)と登測法(低い方から高い方へ測定)があります。
降測法の方が作業が容易で精度も上がるため、一般的に多く用いられています。
不適当な選択肢です。
平板測量は、地形や建物などを現場で測量しながら、同時に地形図を作成する方法です。
簡易で迅速に作業を行うことができますが、精度が低く、見通しの悪い場所での測量には不向きです。
正しい選択肢です。
真北は、磁北と測量地点の磁針偏差から求めることができます。
なお、コンパスの磁針が示す方向を磁北と呼びます。
正しい選択肢です。
高低差が大きい場合は、据え付け位置を変えながら測定を行います。
据え付け位置を変える場合は、前後の高低差を計算して誤差が出ないように作業を行います。
正しい選択肢です。
トラバース測量での測角誤差は、それぞれの角に均等に配分して調整を行います。
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02
敷地測量に関する問題です。
正しい内容です。
傾斜地での距離測量については降測法と登測法があり、一般的に傾斜地の高いほうから低いほうへ下がりながら測定する降測法の方が高精度で測量できます。
誤った内容です。
平板測量の放射法において、敷地内に障害物があり、見通しが悪い場合には計測はできません。
正しい内容です。
真北の測定においては、測量した場所の磁針偏差を調べて補正をかけ、真北を求めます。
正しい内容です。
水準測量において、高低差が大きい場合は、レベルを据え付ける位置を変えながら測量を行います。
正しい内容です。
閉合トラバースの測角誤差が許容誤差の場合は、誤差を測角数で割り、それぞれの角に等しく配分して調整します。
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