二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(建築計画) 問17
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(建築計画) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 一戸建て住宅において、車椅子使用者のために、壁付コンセントの中心高さを、抜き差しを考慮して、床面から250mmとした。
- 物販店舗において、外国人のために、案内表示には図記号(ピクトグラム)を用い、多言語を併記する計画とした。
- 病院において、発達障がい者のために、外部から音や光を遮り、一人でも静かに過ごせるカームダウン・クールダウンスペースを計画した。
- 集合住宅の共用廊下において、高齢者、障がい者等の通行の安全上支障がないように、各住戸の外開き玄関扉の前にアルコーブを設けた。
- 公衆便所において、杖使用者等が立位を保つために、床置式の男子小便器の両側に設ける手摺(すり)の高さを、床面から850mmとした。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題のテーマは、高齢者や身体障がい者に配慮した建築物の設計に関する基準と実践です。
特にバリアフリー設計やアクセシビリティに関する要素が中心となっています。
問題を解くためには、適切な設計基準や法令に基づく知識を持ち、具体的な設計条件がどう機能するかを理解することが重要です。
この選択肢は不適当です。
車椅子使用者のための、壁付コンセントの中心高さは床面から400mmが適切です。
この選択肢は適当です。
外国人利用者への配慮として、図記号(ピクトグラム)や多言語の併記は有効な方法です。
これにより、言語の壁を越えて情報を伝えやすくなり、店舗の利用者全体に対してより良いサービスを提供できます。
図記号は直感的に理解しやすく、多言語併記は情報の精度を高めるため、適切な設計方法とされています。
この選択肢は適当です。
発達障がい者や感覚過敏を持つ人々のために、カームダウン・クールダウンスペースを設けることは適切です。
音や光を遮断することで、過剰な刺激から逃れ、静かな環境で落ち着くことができるスペースは、ニーズに応えるための重要な要素です。
この選択肢は適当です。
外開きの玄関扉の前にアルコーブを設けることは、高齢者や障がい者の通行の安全性を高めるために有効です。
アルコーブは、扉を開けたときに外部の通行スペースを確保し、廊下や通路を広く保つことができるため、安全で快適な移動が可能になります。
この選択肢は適当です。
手摺の高さが850mmでは、杖使用者が立位を保つのに適切な高さです。
この問題は、高齢者や身体障がい者に配慮した建築設計における具体的な要件と基準に関する理解を問うものです。
例えば、コンセントの高さ、手摺の位置、施設内の表示方法などが、利用者の快適性や安全性に直接影響を与えるため、これらの設計基準を正確に理解し、実践することが重要です。
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