二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問31 (学科2(建築法規) 問6)

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問題

二級建築士試験 令和5年(2023年) 問31(学科2(建築法規) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

屋根を日本瓦で葺き、壁を鉄網モルタル塗りとした木造2階建て、延べ面積180m2、高さ8mの保育所において、横架材の相互間の垂直距離が1階にあっては2.8m、2階にあっては2.6mである場合、建築基準法上、1階及び2階の構造耐力上主要な部分である柱の張り間方向及び桁行方向の小径の必要寸法を満たす最小の数値の組合せは、次のうちどれか。ただし、柱の小径に係る所定の構造計算は考慮しないものとする。
  • 1階の柱の小径:10.5cm  2階の柱の小径:10.5cm
  • 1階の柱の小径:12.0cm  2階の柱の小径:10.5cm
  • 1階の柱の小径:12.0cm  2階の柱の小径:12.0cm
  • 1階の柱の小径:13.5cm  2階の柱の小径:10.5cm
  • 1階の柱の小径:13.5cm  2階の柱の小径:12.0cm

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この過去問の解説 (2件)

01

令第43条では、木造建築物における柱や小径が定められています。

選択肢4. 1階の柱の小径:13.5cm  2階の柱の小径:10.5cm

・屋根:日本瓦

・横架材の相互間の垂直距離:1階は2.8m、2階は2.6m

 

2階建ての建築物の場合、建築基準法施行令第43条の表に基づき、柱の小径を決定します。
 

1階部分の垂直距離が2.8mの場合、柱の小径は

2800mm × 1/22 = 127.3mm(12.73cm)以上とする必要があります。

2階部分の横架材の垂直距離が2.6mの場合、柱の小径は

2600mm × 1/25 = 104mm(10.4cm)以上とする必要があります。

 

したがって、小径の必要寸法を満たす最小の数値の組み合わせは

1階の柱の小径:13.5cm  2階の柱の小径:10.5cm

となります。

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02

これは、構造設計についての問題です。

選択肢1. 1階の柱の小径:10.5cm  2階の柱の小径:10.5cm

この選択肢は、「×」です。

選択肢2. 1階の柱の小径:12.0cm  2階の柱の小径:10.5cm

この選択肢は、「×」です。

選択肢3. 1階の柱の小径:12.0cm  2階の柱の小径:12.0cm

この選択肢は、「×」です。

選択肢4. 1階の柱の小径:13.5cm  2階の柱の小径:10.5cm

この選択肢は、「○」です。

 

建築基準法施行令第43条より、柱の小径は、

各階の高さに以下の数値を掛けた数値以上と定められています。

 

・土蔵造など、壁の重量が特に大きい建築物

最上階・1階 → 1/22

その他の階 → 1/20

 

・軽い屋根材(金属板や木板など)を使用した建築物

最上階・1階  → 1/30

その他の階  → 1/25

 

・その他の一般的な建築物(瓦屋根など)を使用した建築物

最上階・1階  → 1/25

その他の階  → 1/22

 

また、階数が2を超える建造物の1階の柱については、13.5㎝以上とされているので、

 

1階 → 13.5㎝以上

2階 → 2.6m×1/25=0.104m 10.4㎝以上となります。

選択肢5. 1階の柱の小径:13.5cm  2階の柱の小径:12.0cm

この選択肢は、「×」です。

まとめ

問題文をよく読み、必要な情報をピックアップしながら考えてみましょう。

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