二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科3(建築構造) 問6

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問題

二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科3(建築構造) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような長さ(l m)の柱(材端条件は、両端ピン、水平移動拘束とする。)に圧縮力Pが作用したとき、次のl とI との組合せのうち、弾性座屈荷重が最も大きくなるものはどれか。
ただし、Iは断面二次モーメントの最小値とし、それぞれの柱は同一の材質で、断面は一様とする。
問題文の画像
  • l=3.0(m)  I=3×10−5(m4
  • l=3.5(m)  I=4×10−5(m4
  • l=4.0(m)  I=5×10−5(m4
  • l=4.5(m)  I=7×10−5(m4
  • l=5.0(m)  I=8×10−5(m4

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は l=4.5(m)、I=7×10−5(m4です。

 

この問題は弾性座屈荷重(オイラー座屈)に関する問題であり、以下の公式により求めます。

 

Pcr = π2EI/lk2

 Pcr: 弾性座屈荷重

 E   : ヤング係数(弾性係数)
 I    : 断面二次モーメント
 lk   : 座屈長さ

 

上記公式のうちlkについては支持条件で異なります。

今回は水平移動が拘束されており、両端ピンであることから

lk = lとなります。

 

また、Eおよびπについては各選択肢によって変動が起こるものではないことから、

上記公式にlおよびIを代入することによって、選択肢を比較し求めることができます。

 

各選択肢に代入したとき、 l=4.5(m)、I=7×10−5(m4が弾性座屈荷重が最も大きくなります。

選択肢1. l=3.0(m)  I=3×10−5(m4

Pcr = (3×10−5/32) × π2E

    = 0.333 × 10−5× π2E

 

選択肢2. l=3.5(m)  I=4×10−5(m4

Pcr = (4×10−5/3.52) × π2E

    = 0.327 × 10−5× π2E

選択肢3. l=4.0(m)  I=5×10−5(m4

Pcr = (5×10−5/42) × π2E

    = 0.313 × 10−5× π2E

選択肢4. l=4.5(m)  I=7×10−5(m4

Pcr = (7×10−5/4.52) × π2E

    = 0.346 × 10−5× π2E

 

選択肢5. l=5.0(m)  I=8×10−5(m4

Pcr = (8×10−5/52) × π2E

    = 0.320 × 10−5× π2E

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