二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問10 (学科1(建築計画) 問10)

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問題

二級建築士試験 令和6年(2024年) 問10(学科1(建築計画) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

我が国における屋外気候等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 日最高気温が25℃以上の日を夏日、日最低気温が0℃未満の日を冬日という。
  • 月平均気温の最高気温と最低気温の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなる傾向がある。
  • 一般に、全天積算日射量は夏至の頃に最大となるが、月平均気温は地面の熱容量のため、夏至より遅れて最高となる。
  • ある地域の日平均外気温が暖房開始温度を下回る条件で、暖房設定温度と日平均外気温との差を1年間にわたって加算した値を、暖房デグリーデーという。
  • ある地域の季節ごとの風速の出現頻度を棒グラフに表したものを、風配図という。

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この過去問の解説 (3件)

01

我が国の屋外気候に関する問題です。

気温や湿度の変化などについて、学んでおきましょう。

選択肢1. 日最高気温が25℃以上の日を夏日、日最低気温が0℃未満の日を冬日という。

記述は正しいです。

日最高気温が30℃以上の日は真夏日、日最高気温が0℃未満の日を真冬日といいます。

選択肢2. 月平均気温の最高気温と最低気温の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなる傾向がある。

記述は正しいです。

年較差は、内陸地域が大きく、沿岸地域のほうが小さくなる傾向にあります。

選択肢3. 一般に、全天積算日射量は夏至の頃に最大となるが、月平均気温は地面の熱容量のため、夏至より遅れて最高となる。

記述は正しいです。

夏至は6月21日ごろで、月平均気温はおおよそ7月もしくは8月に最大となります。

選択肢4. ある地域の日平均外気温が暖房開始温度を下回る条件で、暖房設定温度と日平均外気温との差を1年間にわたって加算した値を、暖房デグリーデーという。

記述は正しいです。

暖房デグリーデーが大きいほど、暖房の負荷が大きいです。また、冷房デグリーデーも存在します。

選択肢5. ある地域の季節ごとの風速の出現頻度を棒グラフに表したものを、風配図という。

記述は間違っております。

風配置は、ある地域の季節ごとの風速の出現頻度を円グラフで表しています。円グラフの中心から遠いほど、出現頻度は高いです。

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02

気候に関する問題です。

基本的な内容が多いので、落とさないようにしましょう。

選択肢1. 日最高気温が25℃以上の日を夏日、日最低気温が0℃未満の日を冬日という。

正しい記述です。

最高気温が

35℃以上は猛暑日

30℃以上は真夏日

25℃以上は夏日

0℃未満は真冬日

 

最低気温が

0℃未満は冬日  

で定義されています。

選択肢2. 月平均気温の最高気温と最低気温の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなる傾向がある。

正しい記述です。

年較差とは、1年間の最高値と最低値の差を指す言葉です。

海より大陸、低緯度より高緯度のほうが大きくなります。

選択肢3. 一般に、全天積算日射量は夏至の頃に最大となるが、月平均気温は地面の熱容量のため、夏至より遅れて最高となる。

正しい記述です。

太陽光がまず地表を温め、その後地表の熱が空気に伝わり

気温が上がります。

そのため、夏至よりも遅れて月平均気温が最高となります。

選択肢4. ある地域の日平均外気温が暖房開始温度を下回る条件で、暖房設定温度と日平均外気温との差を1年間にわたって加算した値を、暖房デグリーデーという。

正しい記述です。

暖房デグリーデーとは、

日平均気温が10℃以下の日を暖房期間として考え、

期間内の一日の平均気温と気温14℃との差を積分したものです。

選択肢5. ある地域の季節ごとの風速の出現頻度を棒グラフに表したものを、風配図という。

誤った記述です。

風配図は、各方位における風向・風速の出現頻度を

円グラフで示した図です。

まとめ

気候に関する問題の基本的なところは暗記しましょう。

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03

用語の意味や概要を理解して、暗記しましょう!

選択肢1. 日最高気温が25℃以上の日を夏日、日最低気温が0℃未満の日を冬日という。

この記述は正しいです。

それぞれの気温の時の気温の数字と用語を合わせて覚えましょう!

 

【キーワード】

夏日(なつび): 日最高気温 25℃以上 の日
真夏日(まなつび): 日最高気温 30℃以上 の日
猛暑日(もうしょび) 日最高気温35℃以上 の日
冬日(ふゆび)日最低気温0℃未満 の日
真冬日(まふゆび): 日最高気温0℃未満 の日

 

 

選択肢2. 月平均気温の最高気温と最低気温の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなる傾向がある。

この記述は正しいです。

 

年較差→

高緯度地域(寒冷地)で大きい

低緯度(熱帯)で小さい

 

は暗記しておきましょう!

選択肢3. 一般に、全天積算日射量は夏至の頃に最大となるが、月平均気温は地面の熱容量のため、夏至より遅れて最高となる。

この記述は正しいです。

用語と概要を理解しておきましょう!

 

【用語】

全天積算日射量:1日または1か月で地表面に到達する日射エネルギーの合計のことです。

 

【概要】

月平均気温は夏至より遅れて最高となる理由

■地面や空気はすぐに温まらない

■地面、建物、大気の熱容量が大きい

これを地球の熱的遅れ現象といいます。

 

イメージで覚えましょう!

 

 

選択肢4. ある地域の日平均外気温が暖房開始温度を下回る条件で、暖房設定温度と日平均外気温との差を1年間にわたって加算した値を、暖房デグリーデーという。

この記述は正しいです。

用語の意味をイメージで覚えましょう!

 

【用語】

暖房デグリーデー:暖房が必要な日について、「暖房基準温度(例:18℃)と日平均外気温との差」を計算し、1年間分(または暖房期間中)加算した値のことです。

 

つまり

1年間に、家の中を暖かく保つために、どれだけ暖房が必要だったかを数であらわしたものになります。

 

この数値は

■家の断熱性能を評価すること

■暖房費を予測する

■エネルギー消費の設計基準

 

の指標として使われます。

 

 

選択肢5. ある地域の季節ごとの風速の出現頻度を棒グラフに表したものを、風配図という。

この記述は間違いです。

 

風配図の定義とどのように表されるのか理解して覚えましょう!

 

【風配図】

定義:ある地点における、風向・風速の出現頻度を方位別に示した図のことです。

図:放射状に示した図です。

棒グラフにはなりません。

 

 

 

 

まとめ

用語は分かりづらい言葉で表現されることが多いので、大まかにどういった意味でどのように使われるか等の仕組みを理解すると暗記しやすくなります!

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