二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問15 (学科1(建築計画) 問15)

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問題

二級建築士試験 令和6年(2024年) 問15(学科1(建築計画) 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

文化施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 美術館において、展示室の人工照明の光源を、自然光に近い白色光とした。
  • 美術館において、鑑賞動線の途中に、休憩のできるスペースを設けた。
  • 劇場において、演目に応じて舞台と客席の配置を変化できる機構を備えた、プロセニアムステージ形式を採用した。
  • 劇場において、客席側から見て右側を、舞台の上手といい、周囲の諸室の関係性を含めて計画した。
  • 映画館において、通常の客席部分の1人当たりの床面積を、通路を含めて0.7m2として計画した。

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この過去問の解説 (2件)

01

美術館・博物館や劇場、映画館などは、建築計画をするうえで考慮するべき箇所が多くあります。それぞれの特徴を踏まえたうえで、専門用語などを覚えておきましょう。

選択肢1. 美術館において、展示室の人工照明の光源を、自然光に近い白色光とした。

記述は正しいです。

日本画は退色の恐れがあるため、壁面の照度が洋画に比べて、低くなります。

 

選択肢2. 美術館において、鑑賞動線の途中に、休憩のできるスペースを設けた。

記述は正しいです。

一般的に、一度の鑑賞の限界は400m程度になるため、途中に休憩スペースを設けています。

選択肢3. 劇場において、演目に応じて舞台と客席の配置を変化できる機構を備えた、プロセニアムステージ形式を採用した。

記述は間違っています。

演目に応じて舞台と客席の配置を変化できる機構をアダプタブルステージといいます。一般的な、舞台と客性が相対するステージをプロセニアムステージといいます。

選択肢4. 劇場において、客席側から見て右側を、舞台の上手といい、周囲の諸室の関係性を含めて計画した。

記述は正しいです。

客席から見て右側を、上手といい、左側を、下手といいます。

選択肢5. 映画館において、通常の客席部分の1人当たりの床面積を、通路を含めて0.7m2として計画した。

記述は正しいです。

いすの前後の間隔は800mm以上、いすの幅を450mm以上を確保するのがいいです。

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02

美術館等、文化施設の問題です。

基本的な体系を押さえましょう。

 

選択肢1. 美術館において、展示室の人工照明の光源を、自然光に近い白色光とした。

正しい記述です。

展示室において人工の光より自然光が優先されている理由は

見た目の色彩が異なってしまう理由からです。

 

選択肢2. 美術館において、鑑賞動線の途中に、休憩のできるスペースを設けた。

正しい記述です。

鑑賞による疲労回復・気分転換のため、休憩スペースを設けます。

一般的に長さ400mが1回の鑑賞限界と言われています。

選択肢3. 劇場において、演目に応じて舞台と客席の配置を変化できる機構を備えた、プロセニアムステージ形式を採用した。

誤った記述です。

プロセニアムステージ形式は作品を上演する舞台と、

それを鑑賞する観客が基本的に額縁で区分けします。

選択肢4. 劇場において、客席側から見て右側を、舞台の上手といい、周囲の諸室の関係性を含めて計画した。

正しい記述です。

記述の通り、客席側から見て右側を舞台の上手といいます。

選択肢5. 映画館において、通常の客席部分の1人当たりの床面積を、通路を含めて0.7m2として計画した。

正しい記述です。

映画館の客席の所要床面積は1人あたり

0.5〜0.7㎡/席程度必要です

まとめ

どれも基本的な問題です。

確実に得点しましょう。

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