二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問22 (学科1(建築計画) 問22)

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問題

二級建築士試験 令和6年(2024年) 問22(学科1(建築計画) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備の加熱装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 潜熱回収型のガス給湯機は、ガス燃焼時の排気ガスに含まれる排熱を給水の予熱として利用することで、従来のガス給湯機より熱効率を向上させた給湯機である。
  • 自然冷媒ヒートポンプ給湯機は、冷媒として二酸化炭素を使って大気から熱をとり、貯湯して給湯する装置である。
  • ハイブリッド給湯システムは、燃焼式加熱機とヒートポンプ給湯機を組み合わせて、それぞれの特徴を活かした加熱システムである。
  • 電気温水器は、電気により加熱して給湯する装置であり、瞬間式と貯湯式がある。
  • 平板型の太陽熱集熱器は、真空にしたガラス管の内部にヒートパイプを挿入して貯湯槽と連結し、貯湯槽内の水を太陽熱により加熱する装置である。

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この過去問の解説 (2件)

01

給湯設備には、いくつかの方式や多数の機器があります。それぞれの特徴を覚えておくと良いでしょう。

選択肢1. 潜熱回収型のガス給湯機は、ガス燃焼時の排気ガスに含まれる排熱を給水の予熱として利用することで、従来のガス給湯機より熱効率を向上させた給湯機である。

記述は正しいです。

排気ガスに含まれる排熱を給水の予熱として利用することで、エネルギーを有効に利用しています。

選択肢2. 自然冷媒ヒートポンプ給湯機は、冷媒として二酸化炭素を使って大気から熱をとり、貯湯して給湯する装置である。

記述は正しいです。

自然冷媒ヒートポンプ給湯機は、空気の熱を二酸化炭素を使って取り込み、熱を水に伝えてお湯を沸かす装置のことです。

選択肢3. ハイブリッド給湯システムは、燃焼式加熱機とヒートポンプ給湯機を組み合わせて、それぞれの特徴を活かした加熱システムである。

記述は正しいです。

ハイブリッド給湯システムは、ヒートポンプを用いた給湯システムとガスによる瞬間給湯のシステムを組み合わせており、エネルギー効率もよく、省エネ性能が高いです。

選択肢4. 電気温水器は、電気により加熱して給湯する装置であり、瞬間式と貯湯式がある。

記述は正しいです。

瞬間式は使用時に必要な量のお湯を作ることができ、貯湯式はあらかじめタンク内にお湯を溜めて保温する方式です。

選択肢5. 平板型の太陽熱集熱器は、真空にしたガラス管の内部にヒートパイプを挿入して貯湯槽と連結し、貯湯槽内の水を太陽熱により加熱する装置である。

記述は間違っています。

平板型の太陽集熱器は、内部に金属板を配置して、貯湯槽と連結し、貯湯槽内の水を太陽熱により加熱する装置です。

記述の内容は、真空管型の太陽集熱器です。

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02

給湯設備に関する問題です。

基本的な種類を押さえましょう

選択肢1. 潜熱回収型のガス給湯機は、ガス燃焼時の排気ガスに含まれる排熱を給水の予熱として利用することで、従来のガス給湯機より熱効率を向上させた給湯機である。

正しい記述です。

排気ガスの排熱(潜熱)を回収し、給水の予熱として使う給湯器です。

エコジョーズと呼ばれ、従来の給湯器より熱効率が高い点が特徴です。

選択肢2. 自然冷媒ヒートポンプ給湯機は、冷媒として二酸化炭素を使って大気から熱をとり、貯湯して給湯する装置である。

正しい記述です。

エコキュートと呼ばれ、二酸化炭素を冷媒とします。

火を使わず、空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。

 

選択肢3. ハイブリッド給湯システムは、燃焼式加熱機とヒートポンプ給湯機を組み合わせて、それぞれの特徴を活かした加熱システムである。

正しい記述です。

ハイブリッド給湯システムは電気とガスを併用して給湯します。

災害時にも片方のエネルギーで給湯が可能です。

 

 

選択肢4. 電気温水器は、電気により加熱して給湯する装置であり、瞬間式と貯湯式がある。

正しい記述です。

瞬間式は使う際に同時に加熱し、

貯湯式は予め保温して貯湯しておく方式です。

 

 

選択肢5. 平板型の太陽熱集熱器は、真空にしたガラス管の内部にヒートパイプを挿入して貯湯槽と連結し、貯湯槽内の水を太陽熱により加熱する装置である。

誤った記述です。

記述は真空管式の装置の説明です。

平板型は低コストですが熱損失が多いのがデメリットです。

まとめ

給湯設備の過去問は確実に得点できるようにしておきましょう。

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