二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問23 (学科1(建築計画) 問23)

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問題

二級建築士試験 令和6年(2024年) 問23(学科1(建築計画) 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • インバータ機器などから流出した高調波電流は、コンデンサなどの電力機器に、過熱・焼損などの影響を及ぼすことがある。
  • 許容電流値は、主に周囲温度、布設方法により異なる。
  • 燃料電池は、水の電気分解の逆反応を利用した発電装置である。
  • 太陽電池は、半導体の一種であり、太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。
  • かご形三相誘導電動機の始動方式の一つであるスターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が大きくなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

電気設備は複雑な内容ですが、出題されやすい点が決まっているので、要点を絞って覚えるようにしましょう。

選択肢1. インバータ機器などから流出した高調波電流は、コンデンサなどの電力機器に、過熱・焼損などの影響を及ぼすことがある。

記述は正しいです。

高調波電流は、過熱・焼損などの事故の原因となっているため、高調波抑制対策ガイドラインが告示されています。

選択肢2. 許容電流値は、主に周囲温度、布設方法により異なる。

記述は正しいです。

許容電流値は、電流の太さ・幹線の太さによって、流すことができる電流の最大値です。

選択肢3. 燃料電池は、水の電気分解の逆反応を利用した発電装置である。

記述は正しいです。

従来の燃焼を基にした発電装置より、エネルギー効率が高いですが、蓄電池のように電気を溜めておくことはできません。

選択肢4. 太陽電池は、半導体の一種であり、太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。

記述は正しいです。

年間の発電量が最大にするには、太陽光パネルを真南の方角で傾斜角度約30度で設置します。

選択肢5. かご形三相誘導電動機の始動方式の一つであるスターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が大きくなる。

記述は間違っています。

スターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が小さくなります。

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02

電気設備に関する問題です。

たまに難問の選択肢も出ますが、

消去法で解きましょう。

選択肢1. インバータ機器などから流出した高調波電流は、コンデンサなどの電力機器に、過熱・焼損などの影響を及ぼすことがある。

正しい記述です。

高調波電流とは、交流電流の整数倍の周波数を持ち

電圧波形を歪ませ、コンデンサーなどの電力機器に悪影響を及ぼします。

選択肢2. 許容電流値は、主に周囲温度、布設方法により異なる。

正しい記述です。

許容電流値はケーブル断面積、周囲温度、布設方法などにより決まります。

 

選択肢3. 燃料電池は、水の電気分解の逆反応を利用した発電装置である。

正しい記述です。

燃料電池は水素と酸素の化学反応によって発電する発電装置です。

選択肢4. 太陽電池は、半導体の一種であり、太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。

正しい記述です。

太陽電池は太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換します。

一般的にソーラーパネルと呼ばれています。

選択肢5. かご形三相誘導電動機の始動方式の一つであるスターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が大きくなる。

誤った記述です。

スターデルタ始動は始動電流を制限する始動方法です。

直入れ始動に比べ、始動電流が小さくなります。

まとめ

電気設備の問題は初見問題もあるかと思いますが、

基本を押さえておきましょう。

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