二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問25 (学科1(建築計画) 問25)

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問題

二級建築士試験 令和6年(2024年) 問25(学科1(建築計画) 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

環境・省エネルギー等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 空気調和設備において、冷水ポンプの台数制御による変流量方式を採用すると、搬送動力を低減することができる。
  • 機器・建材トップランナー制度においては、照明器具や変圧器がその対象となっている。
  • タスク・アンビエント照明方式は、一般に、全般照明方式に比べて、室内の冷房負荷が大きくなる。
  • カーボンニュートラルは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理等による「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることである。
  • 年間を通じて安定した給湯需要のある建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用することは、省エネルギー効果を期待できる。

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この過去問の解説 (2件)

01

環境・省エネルギーに関する問題です。

2025年か4月から新築建築において、省エネ基準適合が義務化されるため、注目の分野です。

選択肢1. 空気調和設備において、冷水ポンプの台数制御による変流量方式を採用すると、搬送動力を低減することができる。

記述は正しいです。

変流量方式は、冷水を送る需要に応じて、水量を調整することができるので、省エネに有効です。需要が小さい場合は水量を少なく、大きい場合は水量を多くします。

選択肢2. 機器・建材トップランナー制度においては、照明器具や変圧器がその対象となっている。

記述は正しいです。

機器・建材トップランナー制度では、対象となる機器や建材を製造する事業者や輸入する事業者に対して、エネルギー消費効率の目標を提示し、その達成を促しています。

選択肢3. タスク・アンビエント照明方式は、一般に、全般照明方式に比べて、室内の冷房負荷が大きくなる。

記述は間違ています。

タスク・アンビエント照明方式は、全般照明と局部照明を併用方式です。このとき、照度の差で目が披露するのを防ぐため、全般照明は局部照明の10分の1以上とする必要があります。そのため、電気使用量の削減と冷房負荷を下げることができます。

選択肢4. カーボンニュートラルは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理等による「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることである。

記述は正しいです。

日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を0にするカーボンニュートラルを目指しています。

選択肢5. 年間を通じて安定した給湯需要のある建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用することは、省エネルギー効果を期待できる。

記述は正しいです。

コージェネレーションシステムは、自家発電をする際の排熱を冷暖房や給湯などの熱源に利用するシステムです。

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02

環境・省エネルギーに関する問題です。

最近のトレンドも押さえましょう。

選択肢1. 空気調和設備において、冷水ポンプの台数制御による変流量方式を採用すると、搬送動力を低減することができる。

正しい記述です。

変流量方式は、負荷に応じて流量を変化させる制御方式です。

選択肢2. 機器・建材トップランナー制度においては、照明器具や変圧器がその対象となっている。

正しい記述です。

照明器具や変圧器などの特定機器も対象です。

 

選択肢3. タスク・アンビエント照明方式は、一般に、全般照明方式に比べて、室内の冷房負荷が大きくなる。

誤った記述です。

タスク・アンビエント照明は、作業する場所や作業対象の

必要箇所だけ明るくする方法で、冷房負荷は減ります。

選択肢4. カーボンニュートラルは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理等による「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることである。

正しい記述です。

カーボンニュートラルは温室効果ガスの排出量を

実質ゼロにすることをいいます。

選択肢5. 年間を通じて安定した給湯需要のある建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用することは、省エネルギー効果を期待できる。

正しい記述です。

熱源から電力と熱を生産・供給する設備です。

熱を有効活用し、省エネになります。

 

まとめ

どれも基本的な問題です。

取りこぼさないようにしましょう。

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