二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問59 (学科3(建築構造) 問9)
問題文
地盤及び基礎構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問59(学科3(建築構造) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
地盤及び基礎構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 基礎形式の設定に当たっては、地盤工学的問題を基礎形式で対応する場合、基礎形式は1つに限定せず複数の選択肢を考慮する。
- 基礎梁の剛性を大きくすることは、一般に、不同沈下の影響を減少させるために有効である。
- 液状化とは、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、水で飽和した粘性土が、せん断抵抗を失う現象である。
- PHC杭とは、遠心力成形された中空円筒形をした工場生産の高強度コンクリート杭である。
- 直接基礎の鉛直支持力の算定方法には、原地盤の地盤定数を推定して支持力式を用いる方法、平板載荷試験による方法等がある。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは「液状化とは、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、水で飽和した粘性土が、せん断抵抗を失う現象である。」です。
液状化は水を含んだ砂質土が対象であり、粘性土では通常発生しません。
適切です。
地盤条件は変化が大きく、工期・コスト・施工性も絡むため、複数案を比較するのが望ましいです。
適切です。
剛性を高めると基礎全体が一体的に働き、沈下差を小さくできます。
記述が誤っています。
液状化は粒径のそろった砂質土やシルト質砂が対象です。
粘性土は排水が遅く、間隙水圧が急上昇しにくいため液状化しません。
遠心力成形により高密度化したプレストレスト高強度コンクリート杭を示しており、内容は正しいです。
適切です。
支持力式による理論評価と、平板載荷試験による現場データの併用はいずれも一般的です。
液状化は砂質地盤の急激な間隙水圧上昇が原因で生じる現象です。
粘性土は粒子同士が結合しやすく、水の排出が遅いため液状化には至りません。
この基礎知識を押さえておけば、地盤種別と対策方法を正しく選択できます。
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