二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問63 (学科3(建築構造) 問13)

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問題

二級建築士試験 令和6年(2024年) 問63(学科3(建築構造) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

平家建ての補強コンクリートブロック造の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 軒の高さは、4.0m以下とする。
  • 補強ブロック組積体の許容圧縮応力度の大きさは、A種< B種< C種である。
  • 壁厚150mmの耐力壁の縦筋は、壁体内で重ね継ぎしてはならない。
  • 壁量は、150mm/m2以上とする。
  • 両側に開口部のある耐力壁の長さ(実長)は、450mm以上、かつ、耐力壁の有効高さの25%以上とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当な記述は、

「両側に開口部のある耐力壁の長さ(実長)は、450 mm以上、かつ、耐力壁の有効高さの25 %以上とする。」です。


耐力壁として有効と認められる最小長さは、高さの30%以上(または550 mm以上)です。

25%では基準を満たさず、不適当となります。

選択肢1. 軒の高さは、4.0m以下とする。

適当です。

単層(平家)補強コンクリートブロック造の簡易設計では、軒高4 m以下が許容範囲です。

選択肢2. 補強ブロック組積体の許容圧縮応力度の大きさは、A種< B種< C種である。

適当です。

ブロックの強度は A種が最小、C種が最大で、それに伴い許容応力度もA<B<Cとなります。

選択肢3. 壁厚150mmの耐力壁の縦筋は、壁体内で重ね継ぎしてはならない。

適当です。

空洞内の継手は付着が十分得られず禁止されています。

溶接継手や定着筋とする必要があります。

選択肢4. 壁量は、150mm/m2以上とする。

適当です。

平家建て補強コンクリートブロック造の標準壁量は150 mm/m²が目安であり、過不足ありません。

選択肢5. 両側に開口部のある耐力壁の長さ(実長)は、450mm以上、かつ、耐力壁の有効高さの25%以上とする。

不適当です。

壁式構造や補強コンクリートブロック造の規準では、開口部に挟まれた耐力壁の実長は450 mm以上、かつ高さの30%以上が必要です。

25%では壁が短過ぎ、せん断耐力が不足します。

まとめ

補強コンクリートブロック造では、開口部に挟まれた短い壁(ピア)の長さ要件が特に重要です。

高さの30%未満では耐力壁として扱えず、耐震性能を大きく低下させます。

他の項目(軒高さ・ブロック強度区分・縦筋継手禁止・壁量の確保)は現行の設計規準に沿っており問題ありません。

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