二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問71 (学科3(建築構造) 問21)
問題文
コンクリートに関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問71(学科3(建築構造) 問21) (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートに関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
- ブリーディング ――― コンクリートを打ち込んだ直後から、練混ぜ水の一部が分離して、コンクリートの上面に上昇する現象
- エフロレッセンス(白華) ――― コンクリート中の炭酸カルシウムなどがコンクリートの表面に析出した、白色の物質
- 中性化 ――― 骨材がセメントペースト中に含まれるアルカリ成分と化学反応を起こし、水分を吸収して膨張することによって、コンクリートにひび割れを生じさせる現象
- クリープ ――― 一定の外力が継続して作用したときに、時間の経過とともにひずみが増大する現象
- プラスティック収縮ひび割れ ――― コンクリートが固まる前に、コンクリートの表面が急激に乾燥することによってひび割れが生じる現象
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この過去問の解説 (1件)
01
「中性化 ― 骨材がセメントペースト中に含まれるアルカリ成分と化学反応を起こし、水分を吸収して膨張することによって、コンクリートにひび割れを生じさせる現象」
この組合せが最も不適当です。
中性化はコンクリート中の水酸化カルシウムが二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムになり、pH が下がる現象であり、骨材の膨張とは関係ありません。
ブリーディングは、打込み直後、練混ぜ水の一部が上面に浮き上がる分離現象で、正しい説明です。
エフロレッセンス(白華)は、溶け出した水酸化カルシウムが表面で炭酸カルシウムなどとして析出し白くなる現象で、説明は適切です。
中性化とは、コンクリートのアルカリ成分が二酸化炭素で中和される劣化を指します。
記述はアルカリ骨材反応の内容であり、用語と説明が一致していません。
クリープは、一定荷重下で時間とともにひずみが増す現象を示しており、適切です。
プラスティック収縮ひび割れは、硬化前に表面水分が急速に失われて塑性状態で収縮→ひび割れを起こす現象で、説明は正しいです。
コンクリート劣化・変形の用語は
「中性化=炭酸化によるpH低下」
「アルカリ骨材反応=骨材膨張によるひび割れ」
のように区別が必要です。
似た現象でも原因が異なるため、用語と説明を正確に対応させることが大切です。
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