二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問74 (学科3(建築構造) 問24)
問題文
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問74(学科3(建築構造) 問24) (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 珪藻土を素材とした左官材料は、一般に、軽量で耐火性及び断熱性に優れている。
- テラゾブロックは、壁や床などの内装材として用いられる。
- 粘板岩(天然スレート)は、容易に層状に割裂できるので、屋根材などに用いられる。
- 花こう岩は、高温でも火害を受けにくいので、耐火被覆材として用いられる。
- 安山岩は、板状で硬いので、外構の床材などに用いられる。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは、
「花こう岩は、高温でも火害を受けにくいので、耐火被覆材として用いられる。」です。
花こう岩(御影石)は硬質で磨耗に強い石材ですが、石英などを多く含むため高温下では破裂や剥離を起こしやすく、耐火被覆材には適しません。
建築で火熱から鉄骨やコンクリートを守る目的には、石膏系ボードやけい酸カルシウム板などの専用耐火材を用います。
珪藻土は多孔質で比重が小さく、空気を多く含むため熱を伝えにくく、耐火被覆材や調湿仕上げ材として評価されています。
大理石やガラス粒をセメントで固めたブロックは磨くと美しい模様を示し、耐摩耗性も高いため、ロビーの床や腰壁などで使われます。
粘板岩は薄い板状に割りやすく、水を通しにくいので、洋館の屋根葺き・外壁の自然石仕上げに利用されます。
花こう岩は高温で急激に膨張して爆裂しやすく、むしろ火熱に弱い石材です。
外装の化粧材には使われますが、耐火被覆に選ばれることはありません。
安山岩は密度が高く耐摩耗性にも優れるため、敷石や歩道・階段の踏面に適しています。
石材は見た目や耐久性に優れますが、高温下での挙動は種類によって大きく異なります。
御影石のように硬い石でも火熱には弱い場合があり、耐火目的には別の専用材料を選ぶ必要があります。
材料の性質を正しく理解し、用途に合った選定を行うことが安全で長寿命な建築につながります。
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