二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問75 (学科3(建築構造) 問25)
問題文
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問75(学科3(建築構造) 問25) (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性、耐熱性に優れているので、屋外における使用に適している。
- けい酸カルシウム板は、不燃材料であり、断熱性が高いので、防火構造や耐火構造の天井・壁に使用される。
- シアノアクリレート系接着剤は、被着体表面の微量の水分と接触して瞬間的に硬化するので、迅速な作業が求められる場合に用いられる。
- ステンレスシートは、屋根や庇の防水層に用いられる。
- 押出成形セメント板は、中空のパネルであり、断熱性や遮音性に優れているので、外壁等に使用される。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
「酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性、耐熱性に優れているので、屋外における使用に適している。」
この記述が最も不適当です。
この接着剤は水や熱に弱く、雨・紫外線・温度変化を受ける屋外環境では接着力が低下しやすい特徴があります。
誤りです。
耐水性・耐熱性が十分でないため、一般に屋内木工用として用いられます。
屋外用途ではエポキシ系やフェノール樹脂系などが選ばれます。
正しいです。
不燃材料認定を受けており、軽量で断熱性・寸法安定性に優れるため、耐火被覆や造作材に用いられます。
正しいです。
「瞬間接着剤」として知られ、硬化時間が数秒〜数十秒と短く、小部品の固定に適しています。
正しいです。
耐食性が高く、薄板加工が可能なため、立平葺き屋根や笠木・水切りなどの防水金属仕上げに採用されます。
正しいです。
内部が空洞のため軽量で熱・音の伝達を抑え、雨水に強く仕上げ材や下地材として使用されます。
建築材料は性能と使用環境の適合が重要です。
酢酸ビニル系接着剤は内装木工向けで耐候性が不足するため屋外には不向きですが、けい酸カルシウム板・ステンレスシート・押出成形セメント板などは、それぞれの耐火性・耐食性・断熱性を活かして建物外部の厳しい条件にも対応できます。
用途に応じて材料の長所と限界を見極めることが大切です。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問74)へ
令和6年(2024年) 問題一覧
次の問題(問76)へ