二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問85 (学科4(建築施工) 問10)
問題文
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問85(学科4(建築施工) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
- 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後、5日間の平均気温が20℃以上であったので、圧縮強度試験を行わずに柱及び壁のせき板を取り外した。
- 床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)は、衝撃に弱く、変形しやすいので、敷設時にはめ込みにくい等の手戻りが生じないように、養生方法、揚重方法等に配慮した。
- スリーブの取付けにおいては、コンクリート打込み時にスリーブが移動しないように、型枠に堅固に留め付けた。
- 支柱として用いるパイプサポートの高さが3.6mであったので、水平つなぎを高さ2.1mの位置とし、二方向に設けるとともに、水平つなぎの変位を防止した。
- 型枠の強度及び剛性の計算は、打込み時の振動・衝撃を考慮したコンクリート施工時の「鉛直荷重」、「水平荷重」及び「コンクリートの側圧」について行った。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当なのは、
「支柱として用いるパイプサポートの高さが3.6mであったので、水平つなぎを高さ2.1mの位置とし、二方向に設けるとともに、水平つなぎの変位を防止した。」 です。
パイプサポート(鋼製支柱)は、高さが3.5mを超える場合、地表面からおおむね1.8m以下の位置に最初の水平つなぎを設け、その後は1.8m程度ごとに段を増やして少なくとも2段以上とするのが標準です。
高さ3.6mで1段しか水平つなぎを設けないのは安全性が不足します。
平均気温20℃以上で5日間養生した場合、側型枠は規準の所要養生期間(おおむね1日)を大きく上回っており問題ありません。
適切な記述です。
フラットデッキは薄板で局部座屈を起こしやすく、丁寧な扱いが必要です。
スリーブの浮き・ずれを防止するための固定は必須で、適切です。
高さ3.6mなら地際から1.8m以下に1段目、さらに最上段付近に2段目の水平つなぎが必要です。
1段のみでは剛性不足で倒壊の危険があります。
型枠設計では自重・作業荷重とともに側圧を考慮するのが基本で、適切です。
型枠支保工のパイプサポートは、高さに応じた段数・位置の水平つなぎで倒壊を防ぐことが不可欠です。
高さ3.6mで1段だけでは剛性が足りず、荷重や風によって座屈・崩壊の恐れがあります。
標準仕様書や安全基準を参照し、必ず複数段の水平つなぎと変位止めを配置しましょう。
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02
過去問をしっかり解き覚えましょう。
正しいです。
せき板の存置期間中の平均気温が20℃以上の場合4日以上経過すれば圧縮強度試験を行わず、せき板を取り外すことができます。
正しいです。
床型枠用鋼製デッキプレートは、衝撃に弱く、変形しやすいため、養生方法、揚重方法吊り治具等に注意します。
正しいです。
配管用スリーブは、コンクリート打込み時にスリーブが移動しないように、型枠に堅固に留め付けます。
誤りです。
高さが3.5mを超える場合、高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設け、かつ水平つなぎの変位を防止します。
正しいです。
型枠の強度及び剛性の計算は、コンクリート打ち込み時の振動、衝撃を考慮したコンクリート施工時の鉛直荷重、水平荷重、コンクリートの側圧について行います。
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