二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問89 (学科4(建築施工) 問14)
問題文
補強コンクリートブロック造工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問89(学科4(建築施工) 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
補強コンクリートブロック造工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 吸水率の高いブロックを使用するブロック積みに先立ち、モルタルと接するブロック面に適度な水湿しを行った。
- ブロック積みは、水糸にならって隅角部より各段ごとに順次水平に施工した。
- 目地モルタルの硬化に先立ち、目地掘りし、表面の清掃を行ったうえで、化粧目地仕上げは、目地モルタルの硬化後に行った。
- 圧縮強さの区分がC(16)のブロック積みにおいて、目地幅が10mmの目地用モルタルの調合は、特記がなかったので、容積比でセメント1に対して砂2.5とした。
- 耐力壁の縦筋は、ブロックの空洞内で重ね継手とした。
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この過去問の解説 (1件)
01
「耐力壁の縦筋は、ブロックの空洞内で重ね継手とした。」
この記述が最も不適当です。
建築基準法関連の設計規準では、ブロック壁体の縦筋は壁内での重ね継手を原則禁止としています。
やむを得ず継手を設ける場合でも溶接など特別な方法をとる必要があり、単なる重ね継手は許されません。
乾いたブロックがモルタル中の水を急激に吸うと強度が低下します。
事前に適度な水湿しを行うことで吸水を抑え、モルタルの硬化を安定させるので適当です。
適当です。
コースを正確に通すため、角部を基準に一段ずつ積み上げる方法は基本手順に合致しています。
目地掘り(目地摺り)はモルタルがまだ硬化しないうちに行うのが原則で、化粧仕上げは硬化後に行う工程でも支障ありません。
したがって記述自体に問題はありません。
適当です。
特記がない場合、ブロック積み用目地モルタルはセメント1:砂2.5程度が標準とされます。
空洞は狭くモルタルの充てん性が悪いため、鉄筋同士が十分に付着せず、地震時に抜けやすくなります。
設計規準では溶接継手を除き重ね継手を禁止しており、施工手順として不適当です。
補強コンクリートブロック造では、縦筋を空洞内で重ね継手にすることは安全上禁止されています。
そのため、この記述が最も不適当です。
他の選択肢は、吸水・施工順序・仕上げ手順・モルタル調合いずれも標準的な施工基準に従っており適切と判断できます。
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