二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問95 (学科4(建築施工) 問20)
問題文
建具工事、ガラス工事及び内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問95(学科4(建築施工) 問20) (訂正依頼・報告はこちら)
建具工事、ガラス工事及び内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- アルミニウム製建具のコンクリート躯体への取付けにおいて、建具側のアンカーとあらかじめコンクリートに埋め込んだ溶接下地金物とを溶接により固定した。
- 外部に面する網入り板ガラスの小口処理については、下辺小口及び縦小口下端から1/4の高さまで、防錆(せい)テープによる防錆処理を行った。
- グリッパー工法によるカーペット敷きにおいて、上敷きの敷詰めは、隙間及び不陸をなくすように伸縮用工具で幅300mmにつき200N程度の張力をかけて伸張し、グリッパーに固定した。
- 間仕切壁の特殊加工化粧合板の張付けについては、接着剤を併用した沈めねじ留めとし、ねじ穴は表面仕上げ材と同色のパテ詰めとした。
- コンクリート下地にせっこうボードを直張りするに当たって、せっこう系直張り用接着材の間隔は、各ボードの周辺部で350mmとした。
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この過去問の解説 (1件)
01
「コンクリート下地にせっこうボードを直張りするに当たって、せっこう系直張り用接着材の間隔は、各ボードの周辺部で350mmとした。」
この記述が最も不適当です。
建築工事標準仕様書では、せっこう系直張り用接着材(だんご張り)の間隔は周辺部でおおむね300mm以内と定められています。
350mmでは接着材が少なく、ボードの浮きやはがれの原因になります。
建具側に溶接用の鋼製アンカーを設け、コンクリートに埋め込んだ鋼製下地金物と現場溶接で一体化させる方法は一般的です。
溶接後、溶融亜鉛めっきなどで防錆処理を行えば問題なく、適当です。
網入りガラスはワイヤが水分でさびやすいため、下辺と下から1/4程度の縦小口を防錆テープや塗料で被覆します。
処理範囲も標準的で適当です。
カーペットをしわなく張るには専用工具で張力をかけます。
幅300mm当たり200Nは一般的な張力範囲にあり、隙間や不陸が生じにくいため適当です。
化粧面をきれいに仕上げるため、沈めねじと接着剤を併用し、ねじ頭をパテでフラットにして色合わせを行う方法は標準工法で適当です。
周辺部は外周枠として荷重が集中しやすいため、だんごピッチを細かく(約300mm)配置して密着させます。
350mmは規定より大きく、耐久性が不足するので不適当です。
内装仕上げ材は、接着材の配置ピッチや固定方法を規準どおりに行わないと、仕上がり後に浮き・割れ・はがれが起こります。
特に周辺部は荷重や湿気の影響を受けやすいため、せっこうボード直張りではだんごピッチを厳守することが重要です。
他の記述は、建具の固定・ガラスの小口保護・カーペット張り・化粧合板の留付けに関する標準的な施工手順を示しており適切です。
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