二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問97 (学科4(建築施工) 問22)
問題文
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問97(学科4(建築施工) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
- 防水改修工事において、既存の伸縮目地部分に充塡するシーリング材には、ポリウレタン系シーリング材を使用した。
- コンクリート打放し仕上げの外壁改修工事において、0.5mmのひび割れは、特記がなかったので、自動式低圧エポキシ樹脂注入工法により改修した。
- モルタル面の下地調整は、仕上塗材の下塗り材が合成樹脂エマルションシーラーと同様な目的で使用されるため、合成樹脂エマルションシーラーを省略して下塗り材を塗り付けた。
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建具改修工事のかぶせ工法において、既存枠が鋼製であったので、新規建具の建込み前に既存枠の錆を除去し、錆止め塗装を施した。
- 内装改修工事において、軽量鉄骨天井下地の、野縁と野縁受けの留付けクリップのつめは、向きを同一方向に揃えて留め付けた。
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この過去問の解説 (1件)
01
「内装改修工事において、軽量鉄骨天井下地の、野縁と野縁受けの留付けクリップのつめは、向きを同一方向に揃えて留め付けた。」
この記述が最も不適当です。
国土交通省の標準詳細図では、野縁と野縁受けを留めるクリップは交互の向きに掛け、つめを互い違いに折り曲げて外れを防ぎます。
向きをそろえると片寄って抜けやすくなるため、施工要領に反します。
適当です。
ポリウレタン系は伸縮追従性が高く、塗装仕上げのある防水改修目地によく使われます。
下塗りプライマーと紫外線対策を行えば問題ありません。
適当です。
幅0.2~1 mm程度の乾燥収縮ひび割れには、低圧エポキシ注入が一般的です。
樹脂が奥まで入り、強度を回復できます。
適当とみなせます。
仕上塗材メーカーが「下塗り材がシーラー機能を兼ねる」と指定している場合、シーラーを省いても差し支えありません。
記述だけでは省略の可否が判断できませんが、一般に認められる手順です。
建具改修工事のかぶせ工法において、既存枠が鋼製であったので、新規建具の建込み前に既存枠の錆を除去し、錆止め塗装を施した。
適当です。
既存鋼製枠を残す場合、錆の除去と防錆塗装を行ってからかぶせ枠を取り付けるのが基本です。
不適当です。
クリップは交互に掛けることで荷重が左右に分散し、地震時の外れを防ぎます。
同じ向きでは片側に偏って安定しません。
内装改修では、軽量鉄骨天井のクリップの掛け方を交互にするという決まりが安全上とても大切です。
誤った向きにそろえると野縁が外れやすくなるため、今回の選択肢の中で最も不適当と判断できます。
その他の項目は、防水や補修、下地処理、建具の更新で一般的に採用される方法に沿っています。
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