二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問98 (学科4(建築施工) 問23)
問題文
建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問98(学科4(建築施工) 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨工事において、建入れ直しにターンバックルを使用した。
- 木工事において、木材の表面を平滑に仕上げるために、ルーターを使用した。
- 内装工事において、高い天井の作業にローリングタワーを使用した。
- 山留め工事において、切りばり支柱が不要な地盤アンカー工法を採用した。
- 防水工事において、改質アスファルトシートの張付けにトーチ工法を採用した。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは、
「木工事において、木材の表面を平滑に仕上げるために、ルーターを使用した。」という記述です。
ルーターは主に溝切り・面取り・飾り加工に使う道具で、広い面を平らに整える仕上げ作業には電気カンナやサンダーを用いるのが一般的だからです。
ターンバックルはワイヤロープを締めたり緩めたりして柱をまっすぐに調整できます。
鉄骨の建入れ直しに普通に用いられ、施工要領にも示されています。
ルーターの用途は溝彫りや縁の成形などです。
広い面を平滑に削るときは電気カンナやサンダーを使います。
したがって不適当です。
適切です。
キャスター付き移動足場のローリングタワーは天井仕上げや設備取付など高さのある室内作業でよく使われます。
適切です。
地盤アンカー工法はアンカーの引張力で土圧を受けるため切りばりを設置せずに済み、掘削空間を広く取れる工法です。
適切です。
改質アスファルトシート防水は、バーナーの熱でシート裏面を溶かして接着するトーチ工法が代表的な施工方法の一つです。
ルーター=溝・面取り用、平滑仕上げ用ではないという道具の用途の違いがポイントでした。
他の記述は、それぞれ「柱の調整にターンバックル」「移動足場で高所作業」「切りばり不要のアンカー工法」「トーチでシートを溶着」など、現場で一般的に行われる方法を示しています。
道具や工法の名前が出てきたら、まず「何のために使うものか」を思い出すと誤りを見抜きやすくなります。
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