建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問22 (建築物の環境衛生 問22)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問22(建築物の環境衛生 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

作業区分とその例との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。なお、単位のm2は体表面積である。(平均代謝率の数値は、ISO7243、JISZ8504による。)
  • (作業区分)安静(平均代謝率65W/m2)      (例)仰臥位(仰向け)
  • (作業区分)低代謝率(平均代謝率100W/m2)    (例)軽い手作業
  • (作業区分)中程度代謝率(平均代謝率165W/m2)  (例)のこぎりをひく
  • (作業区分)高代謝率(平均代謝率230W/m2)    (例)コンクリートブロックを積む
  • (作業区分)極高代謝率(平均代謝率290W/m2)   (例)階段を登る

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、作業区分と平均代謝率の組み合わせに関するものです。

 

平均代謝率は作業強度を評価する基準であり、ISO7243やJIS Z8504で定義されています。

作業を「安静」「低代謝率」「中程度」「高代謝率」「極高代謝率」に分類し、

体表面積あたりの代謝量で示されます。

「のこぎりをひく」は時間にもよりますが、高代謝率に分類される作業です。

感覚とは、違う部分もありますので、注意しましょう。

選択肢1. (作業区分)安静(平均代謝率65W/m2)      (例)仰臥位(仰向け)

正しいです。安静時の代謝率は約65W/m2であり、

寝ている状態や安静姿勢での代謝値に相当します。

仰臥位は代表的な安静動作です。

選択肢2. (作業区分)低代謝率(平均代謝率100W/m2)    (例)軽い手作業

正しいです。事務作業(PC作業)や軽い道具作業などは100W/m2前後で表され、

低代謝率に分類されます。

選択肢3. (作業区分)中程度代謝率(平均代謝率165W/m2)  (例)のこぎりをひく

誤りです。大工や内装工の職人は、のこぎり作業は全身を使います、

そのため、165W/m2を超える負荷に分類されます。

通常は高代謝率以上になります。

DIYで行う、のこぎり作業とは次元が違います。

選択肢4. (作業区分)高代謝率(平均代謝率230W/m2)    (例)コンクリートブロックを積む

正しいです。重量物を扱う作業は230W/m2前後に相当します。

肉体的に負荷が大きく、高代謝率の代表例です。

選択肢5. (作業区分)極高代謝率(平均代謝率290W/m2)   (例)階段を登る

正しいです。階段を登る動作は短時間でも高い負荷を要し、

極高代謝率の典型例とされます。

都内のビルメンテナンスは、停電時に狭い階段を8~10階まで、10kgの荷物を持って上ります。

夏場の熱中症対策も重要です。

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