建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問124 (給水及び排水の管理 問124)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問124(給水及び排水の管理 問124) (訂正依頼・報告はこちら)

雑用水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 広域循環方式は、複数の建築物間で排水再利用設備を共同利用し、処理水を各建築物に送水して利用するものである。
  • 雑用水は、災害時における非常用水の原水として利用することができる。
  • 雨水利用設備における上水代替率とは、使用水量に対する雨水利用量の割合である。
  • 散水、修景、清掃用水として利用する場合、雑用水受水槽は、6面点検ができるように設置することが望ましい。
  • 上水管、雑用水管、給湯管等が並行して配管される場合、配管の配列を変えてはならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「広域循環方式は、複数の建築物間で排水再利用設備を共同利用し、

処理水を各建築物に送水して利用するものである。」です。

 

この問題は、雑用水設備に関するものです。

雑用水設備は灌漑、清掃、修景などの非飲料用途向けに利用されます。

広域循環方式は共同利用が可能ですが、

安全性や設置基準に注意が必要です。

法規上、複数建物間の排水再利用は原則禁止され、

建築物単位での管理が求められます。注意しましょう。

選択肢1. 広域循環方式は、複数の建築物間で排水再利用設備を共同利用し、処理水を各建築物に送水して利用するものである。

不適当です。広域循環方式は、複数の建築物間で排水再利用設備を共同利用するのではなく、

地域全体で処理施設を共有し、処理水を複数施設に供給する方式です。

正しくは、地域単位での広域的な水循環を指します。

選択肢2. 雑用水は、災害時における非常用水の原水として利用することができる。

正しいです。雑用水は、通常トイレ洗浄や清掃などに使用されますが、

災害時には非常用水の原水として活用可能です。

飲用には適しませんが、生活用水としての利用が可能であり、

災害時の水源確保の観点からも、

雑用水の備蓄・管理は重要な役割を果たします。

選択肢3. 雨水利用設備における上水代替率とは、使用水量に対する雨水利用量の割合である。

正しいです。雨水利用設備における「上水代替率」とは、

使用水量に対する雨水利用量の割合を示す指標です。

雨水がどれだけ上水の代わりに使われているかを数値化することで、

節水効果や環境負荷低減の評価が可能となり、

設備の有効性を判断する基準となります。

選択肢4. 散水、修景、清掃用水として利用する場合、雑用水受水槽は、6面点検ができるように設置することが望ましい。

正しいです。雑用水受水槽は、散水・修景・清掃などに使用されるため、

衛生管理や保守点検が重要です。

6面(天井・床・4側面)すべてが点検可能な構造とすることで、

内部の清掃や劣化確認が容易になり、

水質維持や設備の長寿命化に寄与します。

選択肢5. 上水管、雑用水管、給湯管等が並行して配管される場合、配管の配列を変えてはならない。

正しいです。上水管・雑用水管・給湯管などが並行して配管される場合、

誤接続や逆流防止のために配列を固定する必要があります。

配管の順序を変えると、施工ミスや保守時の混乱を招く恐れがあるため、

設計段階で明確な配列を定め、変更しないことが望まれます。

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