建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問66 (空気環境の調整 問66)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問66(空気環境の調整 問66) (訂正依頼・報告はこちら)

蓄熱槽を用いた蓄熱システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 負荷の大きな変動に対応できる。
  • 熱源機器の容量が大きくなる。
  • 開放式の水槽の場合、より大きなポンプ能力が必要となる。
  • 熱源を定格で運転できる。
  • 氷蓄熱では冷凍機の効率が低下する。

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この過去問の解説 (1件)

01

蓄熱槽を用いた蓄熱システムは、冷暖房用の熱エネルギーを一時的に蓄え、必要に応じて供給するシステムです。電力需要の平準化やエネルギー効率の向上を目的として導入されます。それぞれの記述が正しいかどうかを確認し、最も不適当なものを判断します。

選択肢1. 負荷の大きな変動に対応できる。

蓄熱システムは、ピーク時に必要な冷暖房負荷をあらかじめ蓄えた熱で補うため、急な負荷変動にも対応できます。この記述は適切です。

選択肢2. 熱源機器の容量が大きくなる。

蓄熱システムを導入することで、ピーク時の負荷を平準化できるため、通常は熱源機器の容量を小さくできます。この記述は不適当です。

選択肢3. 開放式の水槽の場合、より大きなポンプ能力が必要となる。

開放式の蓄熱槽では、圧力損失を補うために密閉式よりも大きなポンプ能力が必要になることがあります。この記述は適切です。

選択肢4. 熱源を定格で運転できる。

熱源機器を一定の出力(定格運転)で動かしながら、余った熱を蓄えてピーク時に放出する運用が可能です。この記述は適切です。

選択肢5. 氷蓄熱では冷凍機の効率が低下する。

氷蓄熱は0℃以下で蓄熱するため、冷凍機の運転温度が低くなり、効率が下がります。この記述は適切です。

まとめ

「熱源機器の容量が大きくなる。」の記述は不適当です。蓄熱システムを導入すると、ピーク時の負荷を抑えることができるため、通常は熱源機器の容量を小さくできます。

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