建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問168 (ねずみ、昆虫等の防除 問168)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問168(ねずみ、昆虫等の防除 問168) (訂正依頼・報告はこちら)
- ダニの頭部には、温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。
- マダニは、吸血源動物が近づいてくるのを、植物の葉の先端部で待ち構えている。
- トリサシダニやスズメサシダニの被害は、野鳥の巣立ちの時期に集中する。
- ヒトの皮膚に内部寄生するダニが知られている。
- コナヒョウヒダニが増える温湿度条件は、ヒトが快適に生活できる条件とほぼ一致している。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当な記述は「ダニの頭部には、温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。」です。
ダニはクモやサソリと同じく節足動物門・鋏角亜門に属し、昆虫のような触角(アンテナ)を持ちません。温度や二酸化炭素などは、脚先の感覚毛やマダニの第一脚にあるハラー器官で感じ取っています。
ダニ類は触角を持たないため誤りです。感覚器は脚や体表の小さな毛・孔が担います。
マダニは“クエスティング”と呼ばれる行動で葉先に待機し、動物が触れると素早く付着して吸血します。適当です。
雛が巣立つと血を吸えなくなったダニが人家内へ移動し、人を刺す被害が増えます。適当です。
疥癬を起こすヒゼンダニや毛包にすむニキビダニなどがあり、皮膚内部に寄生します。適当です。
20〜30℃、湿度60%前後で増殖が盛んになり、室内の快適条件と重なります。適当です。
ダニは触角を持たない点を押さえると、誤記を容易に見抜けます。
マダニの屋外対策、鳥の巣の管理、室内の温湿度管理など、発生源ごとに防除策を組み合わせることが重要です。
正しい生態知識は、過度な薬剤使用を避けながら効果的にダニ被害を減らす第一歩になります。
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