建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問30 (建築物の環境衛生 問30)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問30(建築物の環境衛生 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

シックビル症候群でみられる症状等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 目やのどの刺激やくしゃみ等の症状は、加湿により減少する。
  • そのビルを使用、利用する全ての人に症状がみられる。
  • 外気の供給不足が発症の危険因子である。
  • 胸部圧迫感、息切れ、咳などの症状を呈することがある。
  • アトピー体質が発症の危険因子である。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「そのビルを使用、利用する全ての人に症状がみられる。」です。
シックビル症候群の症状は、ビルにいる人の一部に生じるのが特徴です。体質や感受性の違いにより、同じ環境でも症状が出る人と出ない人がいます。

選択肢1. 目やのどの刺激やくしゃみ等の症状は、加湿により減少する。

乾燥は粘膜を刺激しやすいため、適度な加湿(湿度40〜60%程度)は症状の軽減に役立ちます。正しい内容です。

選択肢2. そのビルを使用、利用する全ての人に症状がみられる。

実際には感受性の高い人だけが影響を受ける場合が多く、全員が発症するわけではありません。この記述が不適当です。

選択肢3. 外気の供給不足が発症の危険因子である。

換気不足により汚染物質が滞留すると症状が起こりやすくなります。正しい説明です。

選択肢4. 胸部圧迫感、息切れ、咳などの症状を呈することがある。

粘膜刺激や気道反応により、このような呼吸器症状が見られることがあります。正しい内容です。

選択肢5. アトピー体質が発症の危険因子である。

アレルギー体質の人は化学物質やダニ・カビなどへの感受性が高く、症状を起こしやすいとされています。正しい記述です。

まとめ

シックビル症候群は

換気不足や化学物質、乾燥などの複合要因で発生し、

感受性に個人差があるため、同じビルでも症状の有無は人によって異なります。

予防には、外気導入量の確保・適度な湿度・汚染源の除去が重要です。

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