建築物環境衛生管理技術者の過去問
第52回(令和4年度(2022年))
空気環境の調整 問89

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問題

第52回 建築物環境衛生管理技術者試験 空気環境の調整 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

光と照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 光が当たった物体の境界面が平滑な場合、光は正反射し、光沢となる。
  • 建築化照明とは、照明器具を建築物の一部として天井、壁等に組み込んだ照明方式である。
  • 間接昼光率は、室内反射率の影響を受ける。
  • 点光源から発する光による照度は、光源からの距離に反比例する。
  • 観測者から見た照明器具の発光部の立体角が大きいほど、照明器具の不快グレアの程度を表すUGRの値は大きくなる。

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この過去問の解説 (1件)

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光と照明に関する問題です。

語句と語句の意味を押さえましょう。

選択肢1. 光が当たった物体の境界面が平滑な場合、光は正反射し、光沢となる。

光が入ってくる角度と反射する角度が、反射する面に対して、同じ角度で反射することを、正反射といいます。

また正反射するときに、光沢(光り輝く)となるための条件は、光が当たった物体の、光と物体との間の面が平たいこと、というものがあります。

選択肢2. 建築化照明とは、照明器具を建築物の一部として天井、壁等に組み込んだ照明方式である。

建築化照明とは、照明器具を建物の一部として、天井や壁に組み込み、建築の部材として、建築物を構成する照明の設備のことをいいます。

種類としては、直接照明と間接照明があります。

選択肢3. 間接昼光率は、室内反射率の影響を受ける。

昼光率とは、ある場所の明るさのうち、直射日光を除いた、周囲に邪魔をするものがない屋外での、光の明るさの割合のことです。

ちなみに直接昼光率は窓から入る光の影響を受け、間接昼光率は室内で反射した光の影響を受けます。

選択肢4. 点光源から発する光による照度は、光源からの距離に反比例する。

点光源から発する光による照度は、光源からの距離の2乗に反比例します。

選択肢5. 観測者から見た照明器具の発光部の立体角が大きいほど、照明器具の不快グレアの程度を表すUGRの値は大きくなる。

物体を見たときに、視野に明るいものがある場合、不快なまぶしさを感じたり、見ようとするものが見えにくくなったりすることがあります。

これらの現象をグレアと言います。

一般的にグレアは、明る過ぎるものを直接見た場合に起こりますが、直接見ない場合でも、明る過ぎるものが視野に入ってくる場合や、ガラスなど光沢のあるものに、明る過ぎるものが映り込み、明る過ぎるものが人間の目に入る場合にも起こります。

不快グレアについて、照明器具が明るいほど、照明器具の不快グレアの程度を表すUGR(不快グレアの程度を表す数値)の値は大きくなります。

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