建築物環境衛生管理技術者の過去問
第52回(令和4年度(2022年))
建築物の構造概論 問94
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問題
第52回 建築物環境衛生管理技術者試験 建築物の構造概論 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の荷重又は構造力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 基礎の構造計算をする場合の積載荷重は、床の構造計算をする場合の積載荷重より大きく設定されている。
- 家具・物品等の重量は、積載荷重に含まれる。
- 片持ち梁(ばり)のスパンの中央に集中荷重が作用する場合、その先端には曲げモーメントは生じない。
- トラス構造の部材に生じる応力は、主に軸方向力である。
- 水平荷重には、風圧力、地震力等がある。
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この過去問の解説 (1件)
01
建築物の荷重または構造力学に関する問題になります。
それぞれの語句と、語句の意味を押さえましょう。
床の構造を計算をする場合に、その床がどれだけの重さに耐えられるかという数値は、基礎の構造を計算する場合に、その基礎がどれだけの重さに耐えられるかという数値より、大きく設定されています。
また、床の構造の計算をする場合の、その床がどれだけの重さに耐えられるかという数値は、部屋の使い方によって変わります。
例えばテーブルやベットが置かれている程度の居室よりも、本棚があって書籍がたくさん積まれている図書室の方が、その床にかかる重さは大きくなります。
積載荷重(どれだけの重さに耐えられるか)とは、部屋の中のその時々の状態・状況により、大きさや位置が不確定な重さになります。
例えば部屋の中の机や椅子の数や、どれだけの人が部屋の中に居るかなどの状況により、変わります。
一般的な梁は、その両端で支えられているのに対し、その一端が固定され、もう一端が自由な状態にある梁の中央に、部材の一点に集中して作用する重さが作用する場合、その先端には部材を曲げようとする力は起こりません。
トラス構造とは、構成される三角形を一つの単位とした、それぞれの部材を接合したものの一種で、各部材の端の継ぎ目が全て回転するように接合されているので、部材を曲げようとする力は発生せず、軸方向に働く力しか発生しません。
水平方向に加わる力を水平荷重といいます。
水平荷重には、地震力と風圧力があります。
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