建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
建築物の構造概論 問95
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問題
第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 建築物の構造概論 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の荷重と構造力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 教室の床の構造計算をする場合の積載荷重は、一般に事務室より大きく設定されている。
- 地震力は、地震により建築物が振動することで生じる慣性力である。
- 片持ち梁(ばり)に分布荷重が作用する場合、その先端にはせん断力は生じない。
- 支点には、固定端、回転端(ピン)、移動端(ローラ)の3種類がある。
- 風圧力は、時間とともに変化する動的な荷重である。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題で注目すべきポイントは以下の通りです。
建築物の荷重と構造力学に関する問題では、応力(軸方向力、せん断力、曲げモーメント)や、梁(はり)の支持形式について問われることがよくあります。
用語と合わせてしっかりと確認しておきましょう。
不正解です。
床の構造計算をする場合の積載荷重は、一般に教室よりも事務室の方が大きく設定されています。
逆に、地震力を計算する場合においては、事務室よりも教室の方が大きく設定されています。
正解です。
地震力は、地震が起こった時に、建築物が振動することで生じる慣性力を指します。
正解です。
片持ち梁に分布荷重が作用する場合、せん断力は梁の支持部で最も大きくなり、支持部からの距離が離れるほど小さくなっていきます。
よって、先端にはせん断力は生じません。
ちなみに片持ち梁の先端に集中荷重をかけた場合のせん断力は、どの箇所でも一定となります。
正解です。
支点には、固定端、回転端(ピン)、移動端(ローラ)の3種類があります。
正解です。
風圧力は風が物に当たったときにかかる圧力のことで、時間とともに変化する動的な荷重です。
建築物の荷重と構造力学に関しては、かなり専門的な分野となりますので、文章だけで理解するのは難しいかもしれません。
「どのような応力がかかるのか」など、覚えきれない場合は、自身で図を書いたりすることで落とし込んでいくことをお勧めします。
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