建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
建築物の構造概論 問97
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問題
第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 建築物の構造概論 問97 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 実効値100Vの交流電圧は、ピーク時の電圧が約140Vである。
- 受変電設備の変圧器容量は、建築物内部の電気設備の負荷の合計値以上とするのが一般的である。
- 電線の配電距離が長くなると、電圧の低下を招く。
- 磁束密度は、電流の強さとコイルの巻き数との積に比例する。
- 建築物の設備機械の動力は、三相誘導電動機を多く利用している。
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この過去問の解説 (1件)
01
建築物の電気設備に関する問題は、今までこの分野に携わったことのない方であれば、聞き慣れない用語が多くて敬遠してしまうかもしれません。
ただ言葉を覚えるだけではなく仕組みについて理解すると、より正解に近づくことが出来ると思います。
ぜひ、イメージしながら解いてみて下さい。
正解です。
交流電圧では、正弦波交流電圧のピーク電圧は、実効値の電圧の√2倍(約1.41倍)となります。
つまり実効値が100Vであれば、ピーク時の電圧は約140Vだと言えます。
不正解です。
仮に、受変電設備の変圧器容量が建築物内部の電気設備の負荷の合計値だとすれば過剰設備になってしまう可能性が高いです。
受変電設備の変圧器容量は、建築物内部の電気設備の負荷合計に利用率を乗じて求めるのが一般的です。
正解です。
電線の配電距離が長くなると導線の電気抵抗が増えて、電圧は少しずつ低下していきます。
正解です。
磁束密度B[T(テスラ)]は、電流の強さI[A(アンペア)]とコイルの巻き数であるNとの積に比例します。
正解です。
三相誘導電動機は丈夫で扱いやすいため、建築物の設備機械の動力として多く利用されています。
「受変電設備」「変圧器容量」など、一見難しい用語が多数登場していますよね。
専門用語をひたすら覚えるのは、かなり苦痛な作業かと思います。
単に暗記するのではなく、「なぜ一般的にこのようにするべきなのか」と考えながら学んでいくことをお勧めします。
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