建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
建築物の構造概論 問99

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 建築物の構造概論 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 自動火災報知設備は、主に感知器、受信機、非常ベルなどで構成される。
  • 避雷設備は、高さ18mを超える建築物に設置が義務付けられている。
  • 建築基準法により、高さ31mを超える建築物(政令で定めるものを除く。)には、非常用の昇降機を設けなければならない。
  • 勾配が30度を超え35度以下のエスカレーターの定格速度は、30m/min以下とされている。
  • 非常用照明装置は、停電を伴った災害発生時に居住者や利用者を安全に避難させるための設備である。

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この過去問の解説 (1件)

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建築設備に関する問題では、防災や避難経路に関する問が頻繁に出題されます。

エレベーターやエスカレーター、非常用の照明装置など、私たちの暮らしに関わるものが多数登場するので、日常生活でも役に立つ知識の一つとして覚えておくのが良いでしょう。

選択肢1. 自動火災報知設備は、主に感知器、受信機、非常ベルなどで構成される。

正解です。

自動火災報知設備は、受信機、感知器、中継器、発信機、非常ベルなどの音響装置、表示灯で構成されています。

選択肢2. 避雷設備は、高さ18mを超える建築物に設置が義務付けられている。

不正解です。

避雷設備の設置が義務づけられているのは、高さ20mを超える建築物となります。

選択肢3. 建築基準法により、高さ31mを超える建築物(政令で定めるものを除く。)には、非常用の昇降機を設けなければならない。

正解です。

建築基準法施行令により、高さ31mを超える建築物には非常用昇降機の設置が必須となります。

選択肢4. 勾配が30度を超え35度以下のエスカレーターの定格速度は、30m/min以下とされている。

正解です。

勾配が30°を超え35°以下のエスカレーターの定格速度は30m/min以下とされています。

ちなみに、勾配が8°以上30°以下の場合は、定格速度は45m/min以下となります。

選択肢5. 非常用照明装置は、停電を伴った災害発生時に居住者や利用者を安全に避難させるための設備である。

正解です。

非常用の照明装置は、停電を伴った災害発生時に居住者や利用者を安全に避難させるための設備です。

建築基準法により規定されていますが、倉庫など該当しない建築物もあります。

まとめ

建築設備に関する問題では、これらの他にも「避難動線は日常動線と一致させる。」

「避難経路は2方向確保する。」といった記述が頻出します。

その他にも「非常用の照明装置における避難上有効な照度は、光源がLEDランプの場合、白熱電灯の倍の2ルクス以上としなくてはならない。」

といったマニアックな問題も出題されたことがあるので、広い範囲に渡り確認しておくことをお勧めします。

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