建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
給水及び排水の管理 問107

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

給水及び排水の管理に関する用語の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • トリハロメタン ―― 有機物質と消毒用塩素が反応して生成される物質
  • バイオフィルム ―― 微生物により形成された粘液性物質
  • 白濁水 ―― 銅イオンの浸出
  • 水質汚濁 ―― 富栄養化
  • スケール ―― 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の析出物

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この過去問の解説 (1件)

01

給水及び排水の管理に関する用語や単位の組み合わせについては、毎年と言っても過言ではないほど出題される傾向にあります。

それぞれの特徴と併せて、一通り覚えておきましょう。

選択肢1. トリハロメタン ―― 有機物質と消毒用塩素が反応して生成される物質

正解です。

トリハロメタンとは、有機物質と消毒用塩素が反応して生成される物質です。

本来消毒するために加えられる塩素により副産物として生成されてしまうことから、「消毒副生成物」と呼ばれることもあります。

選択肢2. バイオフィルム ―― 微生物により形成された粘液性物質

正解です。

バイオフィルムとは微生物により形成された粘液性物質を言います。

選択肢3. 白濁水 ―― 銅イオンの浸出

不正解です。

白濁の主な原因は、「亜鉛の溶出」「空気の気泡」「地下水中のカルシウム」です。

ちなみに、銅イオンが浸出すると青水になります。

選択肢4. 水質汚濁 ―― 富栄養化

正解です。

富栄養化は水質汚濁の原因となります。

ちなみに、栄養塩類を含んだ汚水の流入により、湖沼などの水質汚濁が進むことがあります。

選択肢5. スケール ―― 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の析出物

スケールは炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムといった、水の硬度成分が析出することによって生じます。

配管の詰まりの原因となることもあります。

まとめ

給水及び排水の管理に関する用語は頻出問題ですが、特に「黒水」「青水」「赤水」「白濁水」の原因について問われることが多いです。

確実に覚えておくことをお勧めします。

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