建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
給水及び排水の管理 問111
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問題
第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問111 (訂正依頼・報告はこちら)
給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 飲料用の貯水槽の上部には、原則として飲料水の配管以外の機器・配管を設けてはならない。
- ウォータハンマ防止器は、防止器の破壊を避けるため急閉止弁などから十分離れた箇所に設ける。
- 貯水槽の流入管は、ボールタップや電極棒の液面制御に支障がないように、波立ち防止策を講じる。
- 厨(ちゅう)房の給水配管では、防水層の貫通を避ける。
- 水の使用量が極端に減少する期間がある建築物の貯水槽では、少量貯水用の水位制御電極を併設し、使用水量の状態に合わせて水位設定を切り替えて使用する。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
貯水槽には設置するにあたり、数々の条件が設定されています。
給水設備において基礎的な内容となるので、地道に暗記していきましょう。
正解です。
飲料用の貯水槽の上部には異物等が混入しないように、原則として飲料水の配管以外の機器・配管を設けてはいけません。
不正解です。
ウォータハンマ防止器は、ウォータハンマ発生箇所からできるだけ近くに設置し、エアチャンバ内の空気を補給できるように考慮する必要があります。
ちなみにウォータハンマ防止器は「ショックアブソーバ」とも呼ばれます。
正解です。
貯水槽の流入管は、ボールタップや電極棒の液面制御に支障がないよう波立ち防止策を講じる必要があります。
液面の高さをより正確に検出できるように、防波板を設置すると良いでしょう。
正解です。
厨房の給水配管では、ウォータハンマ防止策として、防水層の貫通を避ける必要があります。
正解です。
水の使用量が極端に減少する期間がある建築物の貯水槽では、少量貯水用の水位制御電極を併設し、使用水量の状態に合わせて水位設定を切り替えて使用する必要があります。
給水設備に関する問題では貯水槽に関して覚える項目がたくさんあるので、敬遠されている方も多いかもしれません。
今回の問題の他に
「屋内の貯水槽は、6面から点検ができるように床上に独立して設置する」
「飲料用貯水槽のオーバーフロー管は間接排水とする」
「流入管は水没させてはいけない」
といった記述も頻繫に出題されているので、優先的に覚えておいてください。
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