建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
給水及び排水の管理 問115

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問115 (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 貯水槽における定水位弁・電極棒等の付属装置の動作不良により、断水・溢(いっ)水事故を起こすことがある。
  • 給水ポンプの軸受部がグランドパッキンの場合は、水滴が滴下していないことを確認する。
  • 管更生工法の一つに合成樹脂ライニングによる工法がある。
  • 給水ポンプの電流値が変動している場合は、異物のかみ込みなどの可能性がある。
  • 受水槽の水位制御の作動点検は、槽内のボールタップを手動で操作して行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

給水設備の保守管理に関する問題では、専門的な用語が度々登場します。

わからない用語については、図や写真などを確認しながら見ていくのが良いでしょう。

選択肢1. 貯水槽における定水位弁・電極棒等の付属装置の動作不良により、断水・溢(いっ)水事故を起こすことがある。

正解です。

貯水槽の水位が正確に測定できなくなってしまうと、断水・溢水事故を起こすことがあります。

選択肢2. 給水ポンプの軸受部がグランドパッキンの場合は、水滴が滴下していないことを確認する。

不正解です。

給水ポンプの軸受部がグランドパッキンの場合、0.5㎤/s程度の水滴が連続的に滴下している状態が適しています。

これは軸受部の潤滑と冷却を行うためです。

選択肢3. 管更生工法の一つに合成樹脂ライニングによる工法がある。

正解です。

管更生工法では管内の合成樹脂ライニングによる工法があります。

選択肢4. 給水ポンプの電流値が変動している場合は、異物のかみ込みなどの可能性がある。

正解です。

給水ポンプの電流値が変動している場合は、異物のかみ込みなどの問題が発生している可能性が高いです。

選択肢5. 受水槽の水位制御の作動点検は、槽内のボールタップを手動で操作して行う。

正解です。

受水槽の水位制御の作動点検は、槽内のボールタップを手動で操作して行うのが一般的です。

ちなみにボールタップとは、浮力を利用して自動的に開閉する水栓のことを言います。

まとめ

給水設備の保守管理に関する内容では、覚えづらい項目が多いと感じるかもしれません。

「なぜ給水ポンプの軸受部がグランドパッキンの場合は、水滴が滴下していた方が良いのか」

というように考えながら、理由について理解しておくと覚えやすいと思います。

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