建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
給水及び排水の管理 問132

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問132 (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 自然流下式の排水横管の勾配は、管内流速が0.6〜1.5m/sになるように設ける。
  • 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。
  • 排水槽のマンホールの大きさは直径が60cm以上の円が内接することができるものとする。
  • トラップが組み込まれていない阻集器には、その入口側にトラップを設ける。
  • 伸頭通気方式の排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない。

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この過去問の解説 (1件)

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この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

 

阻集器とは、排水中の油脂や固形物などを捕集・分離し、排水管の閉塞や下水処理施設への負担を軽減する装置です。阻集器にはトラップが組み込まれているものと、そうでないものがあります。トラップが組み込まれていない阻集器の場合、出口側にトラップを設ける必要があります。これは、排水管内の臭気や害虫の逆流を防止し、衛生環境を維持するためです。

 

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 自然流下式の排水横管の勾配は、管内流速が0.6〜1.5m/sになるように設ける。

正しいです。

 

自然流下式の排水横管では、適切な流速を確保するために、勾配を調整して管内流速が0.6〜1.5m/sになるように設計します。

選択肢2. 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。

正しいです。

 

排水立て管のオフセット部の近傍に排水横枝管を接続すると、流れが乱れやすく、詰まりの原因となるため、上下600mm以内には設けないことが推奨されています。

選択肢3. 排水槽のマンホールの大きさは直径が60cm以上の円が内接することができるものとする。

正しいです。

 

排水槽のマンホールは、作業員が安全に出入りできるよう、直径60cm以上の円が内接する大きさが必要とされています。

選択肢4. トラップが組み込まれていない阻集器には、その入口側にトラップを設ける。

誤りです。

 

トラップが組み込まれていない阻集器には、その出口側にトラップを設ける必要があります。入口側にトラップを設けると、阻集器内の臭気や害虫の侵入を防ぐ効果が得られません。

選択肢5. 伸頭通気方式の排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない。

正しいです。
 

伸頂通気方式では、排水立て管の底部から3m以内に水平曲がりを設けることが推奨されています。これは、排水の流れを円滑にし、通気性能を確保するためです。
 

まとめ

トラップが組み込まれていない阻集器には、その出口側にトラップを設ける必要があることを確認し、入口側に設けると勘違いしないように気をつけましょう。

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