建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問150 (清掃 問150)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問150(清掃 問150) (訂正依頼・報告はこちら)

清掃作業に使用する洗剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 助剤(ビルダ)の働きとして、界面活性剤の表面張力を高め、洗浄力を向上させることが挙げられる。
  • 水道水で希釈して使用する洗剤には、水中のカルシウムやマグネシウムを封鎖する作用をもつ助剤が含まれる。
  • 洗剤を水道水で希釈する場合には、最適な希釈濃度がある。
  • 界面活性剤には、汚れを対象物から離脱させる働きがある。
  • 洗剤には酸性やアルカリ性があり、水素イオン濃度指数で確認することができる。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「助剤(ビルダ)の働きとして、界面活性剤の表面張力を高め、洗浄力を向上させることが挙げられる。」です。

 

この問題は、清掃洗剤の構成要素や働きに関するものです。

洗剤の濃度管理やpH、成分の働きといった基礎事項は、実務でも非常に重要です。

洗剤は効果だけでなく、素材や作業者への安全性も考慮し、

正しい知識に基づいて選定・使用する必要があります。

選択肢1. 助剤(ビルダ)の働きとして、界面活性剤の表面張力を高め、洗浄力を向上させることが挙げられる。

不適当です。 ビルダの働きは表面張力を下げて汚れを落としやすくすることです。

逆に表面張力を高めると洗浄力は低下します。

超高速バフ機を150回転で設定し清掃しましたが、

光沢が得られず不正使用が判明したケースもあります。

選択肢2. 水道水で希釈して使用する洗剤には、水中のカルシウムやマグネシウムを封鎖する作用をもつ助剤が含まれる。

正しいです。硬水中の金属イオンが界面活性剤の働きを阻害するのを防ぐため、ビルダが封鎖します。

大型ホールで自動床洗浄機使用して、

洗浄と吸引が同時にでき、清掃時間が大幅短縮できた事例があります。

選択肢3. 洗剤を水道水で希釈する場合には、最適な希釈濃度がある。

正しいです。濃すぎても薄すぎても洗浄力や経済性に問題があるため、

製品表示に基づいた濃度が重要です。

選択肢4. 界面活性剤には、汚れを対象物から離脱させる働きがある。

正しいです。界面活性剤は親水基と親油基の両性を持ち、

汚れを浮かせて水と混ざるように作用します。

こびりついた油汚れを除去します。

選択肢5. 洗剤には酸性やアルカリ性があり、水素イオン濃度指数で確認することができる。

正しいです。pH指標で洗剤の性質を確認することは、

安全かつ適切な使用に不可欠です。

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