建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問32 (建築物の環境衛生 問12)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問32(建築物の環境衛生 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
- 健康増進法による規制対象となる。
- 喫煙時の室内におけるニコチン濃度は紙巻たばこと同等である。
- 主流煙中には発がん性物質が含まれる。
- 加熱式たばこ使用者も健康保険による禁煙治療の対象である。
- 主流煙に紙巻たばこと同程度のニコチンを含む製品がある。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは、「喫煙時の室内におけるニコチン濃度は紙巻たばこと同等である。」
です。
この問題は、「加熱式たばこ(加熱式電子たばこ)」に関する科学的・制度的知識を問うものです。
加熱式たばこは紙巻たばこより害が少ないと誤解されがちですが、有害物質の含有や健康リスクが完全に解消されているわけではありません。また、空気中濃度や吸引成分には差異があるため、「ニコチン濃度が同等」という記述は不正確です。ビル管理士としては、屋内空気環境や受動喫煙防止の観点から、正しい知識が求められます。
健康増進法による規制対象となる。
正しいです。2020年の改正健康増進法により、加熱式たばこも紙巻たばこと同様に喫煙の規制対象とされています。受動喫煙防止の観点からも、公共の場での使用は制限されています。
喫煙時の室内におけるニコチン濃度は紙巻たばこと同等である。
不適当です。加熱式たばこは紙巻たばこよりも室内空気中のニコチン濃度が低いとされています。ただし、製品によっては高濃度のニコチンが含まれることもありますが、空気中濃度は一般に低下する傾向があり、「同等」とは言えないです。
主流煙中には発がん性物質が含まれる。
正しいです。
加熱式たばこにも、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ニトロソアミン類などの発がん性物質が含まれることが科学的に報告されています。紙巻たばこよりは少ない可能性はあるものの、ゼロではありません。
加熱式たばこ使用者も健康保険による禁煙治療の対象である。
正しいです。
厚生労働省は、加熱式たばこを使用している者も「喫煙者」として扱い、禁煙治療の保険適用対象とすると明確にしています。医療現場でも同様に対応されます。
主流煙に紙巻たばこと同程度のニコチンを含む製品がある。
正しいです。
加熱式たばこでも、製品によっては主流煙中のニコチン量が紙巻たばこと同等レベルに達するものも存在します。特に新型製品では、より高いニコチン吸収を意図して設計されている場合もあります。
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