建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問33 (建築物の環境衛生 問13)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問33(建築物の環境衛生 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 消毒剤として用いられる。
  • 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。
  • 防腐剤として用いられる。
  • 水やアルコールに溶けやすい。
  • 不燃性である。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは、「不燃性である。」 です。

この問題は、ホルムアルデヒドの性質・用途・法規制について正しい知識を問うものです。

ホルムアルデヒドは、殺菌・防腐のために広く使用されてきましたが、発がん性やシックハウスの原因物質として厳しい法規制があります。ビル管理技術者としては、空気環境測定や化学物質のリスク管理に関する正しい知識が求められます。

選択肢1. 消毒剤として用いられる。

正しいです。ホルムアルデヒドは強い殺菌作用を持ち、消毒剤として医療現場や実験室などで使用されてきました。ウイルスや細菌に対する効果が高く、標本の保存などにも使われます。

選択肢2. 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。

正しいです。2003年の建築基準法改正により、ホルムアルデヒドを発散する建材の使用は規制対象となりました。シックハウス症候群対策として、F等級で制限されています。

選択肢3. 防腐剤として用いられる。

正しいです。ホルムアルデヒドは、たんぱく質を変性させる作用を持ち、防腐剤として死体や標本の保存、化粧品や日用品の防腐にも使用されてきました。ただし、毒性や発がん性から使用制限が進んでいます。

選択肢4. 水やアルコールに溶けやすい。

正しいです。ホルムアルデヒドは極性分子であり、水やエタノールなどのアルコールによく溶けます。そのため水溶液の形で流通・使用されることが一般的です。

選択肢5. 不燃性である。

誤りです。ホルムアルデヒドは揮発性が高く、空気中で容易に引火・燃焼する可燃性物質です。

引火点は約−19℃、可燃限界:7~73%であり、火気のある場所での取り扱いには十分な注意が必要です。

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