建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問34 (建築物の環境衛生 問14)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問34(建築物の環境衛生 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、頭蓋骨など骨を通じて伝わる音がある。
  • 周波数とは、音波の波長を示す。
  • 音は内耳の有毛細胞から聴神経を経て大脳に伝わり、音として認識される。
  • 人の聴覚が最も敏感な周波数は、4,000Hz付近である。
  • 音声の主要周波数範囲は、100〜4,000Hzである。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なものは、「周波数とは、音波の波長を示す。」です。 

この問題は「音に関する基礎的な知識」を問うもので、音の伝達経路、周波数、可聴域などの理解が問われます。

音に関する基本的理解として、「周波数=振動回数」、「波長=距離」という物理的概念の違いを把握することは重要です。ビル管理においては騒音対策や音環境の設計にも関与するため、基礎知識の理解が求められます。

選択肢1. 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、頭蓋骨など骨を通じて伝わる音がある。

正しいです。音は空気の振動による「気導音」だけでなく、骨を伝わる「骨導音」も存在します。

例えば、自分の声が他人と違って聞こえるのは骨導音の影響です。

選択肢2. 周波数とは、音波の波長を示す。

不適当です。周波数は「波の1秒あたりの振動回数」であり、単位はHz(ヘルツ)です。 

波長は波の長さを意味し単位はm(メートル)です。周波数と波長は逆数の関係にあります。

選択肢3. 音は内耳の有毛細胞から聴神経を経て大脳に伝わり、音として認識される。

正しいです。音の刺激は鼓膜で受け取り、耳小骨を経て内耳の有毛細胞で電気信号に変換され、聴神経を通って大脳に伝えられます。

選択肢4. 人の聴覚が最も敏感な周波数は、4,000Hz付近である。

正しいです。人間の聴覚は一般的には2,000〜5,000Hzに敏感ですが、最も敏感なのは4,000Hz付近です。これは人の話し声などがこの帯域にあるためです。

選択肢5. 音声の主要周波数範囲は、100〜4,000Hzである。

正しいです。日常会話など音声の主要周波数範囲は、100〜4,000Hzとされています。

これにより音声認識や補聴器の調整にも応用されています。

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