建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問68 (空気環境の調整 問23)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問68(空気環境の調整 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

熱交換器に関する次の記述のうち、多管式熱交換器について述べているものはどれか。
  • 熱交換器の中では、設置面積や荷重が小さい。
  • 内部に封入された作動媒体が、蒸発と凝縮サイクルを形成して熱輸送する。
  • 構造的にU字管式・全固定式・遊動頭式に分類される。
  • 伝熱板の増減により伝熱面積の変更が可能である。
  • 一体成形された構造のブレージング型は、汚れやすい流体の使用には向かない。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「構造的にU字管式・全固定式・遊動頭式に分類される。」です。

 

この問題は、熱交換器に関するものです。

熱交換器には用途や構造に応じて多様な種類があります。中でも多管式熱交換器は、大規模施設や産業用途で広く使われ

、構造により「U字管式」「全固定式」「遊動頭式」などに分類されます。

選択肢1. 熱交換器の中では、設置面積や荷重が小さい。

誤りです。これはプレート式熱交換器に関する特徴であり、多管式には当てはまりません。

プレート式はコンパクトで軽量、限られたスペースでの利用に向いています。

これがプレート式熱交換器の特徴です。多管式に比べて設置面積が小さく、軽量な構造です。

選択肢2. 内部に封入された作動媒体が、蒸発と凝縮サイクルを形成して熱輸送する。

誤りです。これはヒートパイプ式熱交換器の説明です。蒸発・凝縮により効率的な熱移動を行うが、多管式とは異なる原理です。

選択肢3. 構造的にU字管式・全固定式・遊動頭式に分類される。

正解です。多管式(シェル・アンド・チューブ式)熱交換器の特徴です。構造により熱膨張やメンテナンス性の違いはあります。

 

選択肢4. 伝熱板の増減により伝熱面積の変更が可能である。

誤りです。これはプレート式熱交換器の特徴です。分解可能で伝熱板を追加・削除して性能調整ができるが、多管式には該当ません。

プレートの枚数を変えて伝熱面積を調整できることが大きな長所です。

選択肢5. 一体成形された構造のブレージング型は、汚れやすい流体の使用には向かない。

誤りです。 これはブレージングプレート式熱交換器の説明です。小型・高効率ですが、清掃が困難なため汚れやすく流体には適しません。

流路が狭く清掃が困難なこともその理由です。

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