建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問97 (建築物の構造概論 問7)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問97(建築物の構造概論 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

ガス設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 都市ガス(13A)が漏洩(えい)すると、天井付近に滞留しやすい。
  • マイコンメータには、地震などに対する保安機能が備わっている。
  • ガスが原因の中毒事故は、大半がガス機器の不完全燃焼によるものである。
  • 都市ガス事業者は、特定地下街のガス配管の漏洩検査を4年に1回以上の頻度で実施することが法令で定められている。
  • 燃料ガスが燃えるために必要な空気量を理論空気量といい、ガス消費量1kWにつき、約0.8〜0.9m3/hを必要とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

ガス設備に関する問題です。

設備のみでなく、ガス自体の性質も問われています。

選択肢1. 都市ガス(13A)が漏洩(えい)すると、天井付近に滞留しやすい。

誤:都市ガス(13A)が漏洩すると、天井付近に滞留します。

都市ガスの主成分がメタンのために空気よりも軽いためです。

ちなみにプロパンガスは空気よりも重いために床面に滞留します。

選択肢2. マイコンメータには、地震などに対する保安機能が備わっている。

誤:マイコンメータは、地震等に対して保安機能が備わっています。

危険を感じたらガスを停止または警告します。

選択肢3. ガスが原因の中毒事故は、大半がガス機器の不完全燃焼によるものである。

誤:ガスが原因の中毒は、ガス機器の不完全燃焼が大半です。

いわゆる一酸化炭素中毒です。

火事の時もこれが原因です。

選択肢4. 都市ガス事業者は、特定地下街のガス配管の漏洩検査を4年に1回以上の頻度で実施することが法令で定められている。

正:法令では、都市ガス事業者は特定地下街のガス配管の漏洩検査は1年に1回以上としています。

こういう定期検査は1,3,5という感じで奇数間隔となっています。

偶数が出ても2や10という感じで限定されています。

選択肢5. 燃料ガスが燃えるために必要な空気量を理論空気量といい、ガス消費量1kWにつき、約0.8〜0.9m3/hを必要とする。

誤:燃料ガスを燃焼させるために必要な空気量を理論空気量といいます。

消費量は1kwにつき、約0.8~0.9㎥/hとなります。

実際は理論空気量よりも多く供給します。

少ないと不完全燃焼となります。

まとめ

ガスが燃料の主となってから久しいですが、理解できているかを問われる問題でした。

扱いやすくはなってきましたがまだまだ危険があるので気を付けて取り扱うように心がけましょう。

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