第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
電力 問31
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 電力 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路のがいしの塩害現象及びその対策に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
- がいし表面に塩分等の導電性物質が付着した場合、漏れ電流の発生により、可聴雑音や電波障害が発生する場合がある。
- 台風や季節風などにより、がいし表面に塩分が急速に付着することで、がいしの絶縁が低下して漏れ電流の増加やフラッシオーバが生じ、送電線故障を引き起こすことがある。
- がいしの塩害対策として、がいしの洗浄、がいし表面へのはっ水性物質の塗布の採用や多導体方式の適用がある。
- がいしの塩害対策として、雨洗効果の高い長幹がいし、表面漏れ距離の長い耐霧がいしや耐塩がいしが用いられる。
- 架空送電線路の耐汚損設計において、がいしの連結個数を決定する場合には、送電線路が通過する地域の汚損区分と電圧階級を加味する必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
前半部分は正しいですが、多導体方式を導入する理由は単導体だと送電電圧が高くなったときに導体表面の電界が強くなり、コロナ放電が発生して電力損失(コロナ損)やコロナ雑音を生じて問題になるためです。
塩害対策ではないので間違いです。
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02
がいしの塩害対策として、がいしの洗浄、がいし表面へのはっ水性物質(シリコンコンパウンド)の塗布の採用などがあります。ここまでは正しい記述です。
後半の多導体方式の適用については、塩害対策ではありません。コロナ損軽減対策です。
1、塩害に対する正しい記述です。
2、塩害に対する正しい記述です。
3、上記の通り、誤った記述です。
4、塩害対策に関する正しい記述です。
5、架空送電線路の耐汚損設計に関する正しい記述です。
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03
架空送電線路のがいしの塩害現象及びその対策に関する基礎的問題です。
必ず、得点源にできるようにしていけるといいと思います。
それでは、解説をしていきます。
がいしの塩害対策として、多導体方式は関係ありませんので、誤りです。
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