第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
電力 問30

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 電力 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、架空送電線の振動に関する記述である。

多導体の架空送電線において、風速が数〜20m/sで発生し、10m/sを超えると振動が激しくなることを( ア )振動という。
また、架空電線が、電線と直角方向に穏やかで一様な空気の流れを受けると、電線の背後に空気の渦が生じ、電線が上下に振動を起こすことがある。この振動を防止するために( イ )を取り付けて振動エネルギーを吸収させることが効果的である。この振動によって電線が断線しないように( ウ )が用いられている。
その他、架空送電線の振動には、送電線に氷雪が付着した状態で強い風を受けたときに発生する( エ )や、送電線に付着した氷雪が落下したときにその反動で電線が跳ね上がる現象などがある。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
  • (ア)コロナ   (イ)スパイラルロッド (ウ)スペーサ   (エ)スリートジャンプ
  • (ア)サブスパン (イ)ダンパ      (ウ)スペーサ   (エ)スリートジャンプ
  • (ア)コロナ   (イ)ダンパ      (ウ)アーマロッド (エ)ギャロッピング
  • (ア)サブスパン (イ)スパイラルロッド (ウ)スペーサ   (エ)スリートジャンプ
  • (ア)サブスパン (イ)ダンパ      (ウ)アーマロッド (エ)ギャロッピング

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この過去問の解説 (3件)

01

多導体の架空送電線において、風速が数〜20m/sで振動が激しくなることを(ア)サブスパン振動といいます。

また、架空電線が、電線と直角方向に穏やかで一様な空気の流れを受けると、電線の背後に空気の渦(カルマン渦)が生じ、電線が上下に振動を起こすことがあります。この振動を防止するために(イ)ダンパ(おもり)を取り付けて振動エネルギーを吸収させることが効果的です。この振動によって電線が断線しないように(ウ)アーマロッド(電線補強)が用いられています。

その他、架空送電線の振動には、送電線に氷雪が付着した状態で強い風を受けたときに発生する(エ)をギャロッピングや、送電線に付着した氷雪が落下したときにその反動で電線が跳ね上がる現象(スリートジャンプ)などがあります。

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02

解説をしていきます。

 

(ア)サブスパン 

   風速が数〜20m/sで発生し、10m/sを超えると

   振動が激しくなることを【サブスパン】振動と言います。

 

(イ)ダンパ      

   電線が上下に振動を起こすことがあるが、この振動を防止

   するために、【ダンパ】を取り付けて、抑制します。

 

(ウ)アーマロッド 

   振動によって電線が断線しないように、

   【アーマロッド】が用いられています。

 

(エ)ギャロッピング

   架空送電線の振動には、送電線に氷雪が付着した状態で

   強い風を受けたときに発生する【ギャロッピング】と

   呼ばれる現象があります。

選択肢5. (ア)サブスパン (イ)ダンパ      (ウ)アーマロッド (エ)ギャロッピング

こちらが正しい組み合わせです。

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03

正しい組み合わせは、5番です。


(ア)
多導体の架空送電線において、風速が数〜20m/sで発生し、10m/sを超えると振動が激しくなることを「サブスパン」振動といいます。


(イ)
また、架空電線が、電線と直角方向に穏やかで一様な空気の流れを受けると、電線の背後に空気の渦(カルマン渦)が生じ、電線が上下に振動を起こすことがあります。この振動を防止するために「ダンパ」を取り付けて振動エネルギーを吸収させることが効果的です。


(ウ)
この振動によって電線が断線しないように「アーマロッド」が用いられています。


(エ)
その他、架空送電線の振動には、送電線に氷雪が付着した状態で強い風を受けたときに発生する「ギャロッピング」や、送電線に付着した氷雪が落下したときにその反動で電線が跳ね上がる現象(スリートジャンプ)などがあります。

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