第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
電力 問36
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 電力 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
変圧器の鉄心に使用されている鉄心材料に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
- 鉄心材料は、同じ体積であれば両面を絶縁加工した薄い材料を積層することで、ヒステリシス損はほとんど変わらないが、渦電流損を低減させることができる。
- 鉄心材料は、保磁力と飽和磁束密度がともに小さく、ヒステリシス損が小さい材料が選ばれる。
- 鉄心材料に使用されるけい素鋼材は、鉄にけい素を含有させて透磁率と抵抗率とを高めた材料である。
- 鉄心材料に使用されるアモルファス合金材は、非結晶構造であり、高硬度であるが、加工性に優れず、けい素鋼材と比較して高価である。
- 鉄心材料に使用されるアモルファス合金材は、けい素銅材と比較して透磁率と抵抗率はともに高く、鉄損が少ない。
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この過去問の解説 (3件)
01
鉄心材料は、保磁力が小さく、飽和磁束密度が「大きい」、ヒステリシス損が小さい材料が選ばれます。
飽和磁束密度が小さいと、すぐ飽和してしまいますので、出力波形が歪んだりと様々な不具合が出てきます。
1、渦電流損軽減対策に関する正しい記述です。
2、上記の通り、誤った記述です。
3、けい素鋼板に関する正しい記述です。
4、アモルファス合金材に関する正しい記述です。
5、アモルファス合金材に関する正しい記述です。
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02
変圧器の鉄心に使用されている鉄心材料に関する基本的な問題です。
覚えておきましょう。
飽和磁束密度が大きいことが条件となり、逆の表現となっているため、誤りです。
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03
鉄心材料は保磁力が小さいものが望ましいですが、飽和磁束密度は大きいものが望まれます。
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