第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
機械 問58
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 機械 問58 (訂正依頼・報告はこちら)
定格出力15kW、定格電圧220V、定格周波数60Hz,6極の三相巻線形誘導電動機がある。二次巻線は星形( Y )結線でスリップリングを通して短絡されており、各相の抵抗値は0.5Ωである。この電動機を定格電圧、定格周波数の電源に接続して定格出力(このときの負荷トルクをTnとする)で運転しているときの滑りは5%であった。
計算に当たっては、L形簡易等価回路を採用し、機械損及び鉄損は無視できるものとして、次の問に答えよ。
電動機の二次回路の各相に0.2.Ωの抵抗を直列に挿入したままで、電源の周波数を変えずに電圧だけを200Vに変更したところ、ある負荷トルクで安定に運転した。このときの滑りは7.0%であった。
この安定に運転したときの負荷トルクの値[N·m]として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
計算に当たっては、L形簡易等価回路を採用し、機械損及び鉄損は無視できるものとして、次の問に答えよ。
電動機の二次回路の各相に0.2.Ωの抵抗を直列に挿入したままで、電源の周波数を変えずに電圧だけを200Vに変更したところ、ある負荷トルクで安定に運転した。このときの滑りは7.0%であった。
この安定に運転したときの負荷トルクの値[N·m]として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)
01
【解説】
トルクは電圧の2乗に比例します。今回は220V→200Vに変化していますので、変化前のトルクが求まれば、答えが求まることになります。
変化前のトルクは
T=60*Pm/(2πNs(1-s))
で求まります。
なお、Nsは
Ns=120f/p [min-1]
で求まります。
上記の3つを逆に求めていけば、答えが求まります。
【計算】
1、Nsを求めます。
Ns=120f/p より
=120*60/6
=1200[min-1]
2、変化前のトルクTを求めます
T=60*Pm/(2πNs(1-s))
=60*15*10^3/(2π*1200(1-0.05))
=125.7[Nm]
3、変化後のトルクT2を求めます
T2=125.7*200^2/220^2
≒104[Nm]
となります。
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02
・P=ωT=2πN/60×T (f=N/60)(Nは定格回転数)
→N=120f×/p=120×60/6=1200
・P2:Po=1:1-s (P2:二次入力電力 Po:定格出力)
→P2=Po/(1-s)
以上から式を変換し、
T=60P2/2πN=60×15×10^3/(2π×1200×(1-s))
=375/π(1-0.05)=125.65[N・m]
問題文では、電圧を220Vから200Vに変更したと記載があります。
220Vの時のトルクが、125.65[N・m]、電力をP220
200Vの時のトルクを、Tx[N・m]、電力P200とします。
P220:P200=125.65:Tx
ここで電力Pと電圧の関係は、P=V^2/Rで、Rは一定ですから、PはV2に比例します。
よって
220^2:200^2=125.68:Tx
Tx=103.86=104[N・m]
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