第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
法規 問73

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 法規 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」における、分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義の一部である。

a  「解列」とは、( ア )から切り離すことをいう。
b  「逆潮流」とは、分散型電源設置者の構内から、一般電気事業者が運用する( ア )側へ向かう( イ )の流れをいう。
c  「単独運転」とは、分散型電源を連系している( ア )が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に( イ )を供給している状態をいう。
d  「( ウ )的方式の単独運転検出装置」とは、分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき、単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいう。
e  「( エ )的方式の単独運転検出装置」とは、単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいう。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
  • (ア)母線    (イ)皮相電力  (ウ)能動  (エ)受動
  • (ア)電力系統  (イ)無効電力  (ウ)能動  (エ)受動
  • (ア)電力系統  (イ)有効電力  (ウ)能動  (エ)受動
  • (ア)電力系統  (イ)有効電力  (ウ)受動  (エ)能動
  • (ア)母線    (イ)無効電力  (ウ)受動  (エ)能動

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この過去問の解説 (2件)

01

正しい組み合わせは、3番です。


電気設備技術基準の解釈第220条からの出題です。

(ア)
解列とは、「電力系統」から切り離すことをいいます。


(イ)
逆潮流とは、分散型電源設置者の構内から、一般電気事業者が運用する電力系統側へ向かう「有効電力」の流れをいいます。

(ウ)
「能動」的方式の単独運転検出装置とは、分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき、単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいいます。

能動的に電力系統に働きかけて(信号注入など)、その信号の変化をみて、単独運転を検出する方式です。


(エ)
「受動」的方式の単独運転検出装置とは、単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいいます。

受動的に電力系統の変化をみて、単独運転を検出する方式です。

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02

「電力系統」から切り離すことを、解列といいます。
電力系統から見て、負荷に電気を送ることを順調流といい、
その逆で電力系統に電気が入ってくることを「逆潮流」といいます。

能動的単独運転検出装置は文字通り、能動的に検出するため、みずから有効電力や無効電力に変動を与えています。

参考になった数3