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第三種電気主任技術者の過去問 平成28年度(2016年) 機械 問43

問題

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電機子巻線抵抗が0.2Ωである直流分巻電動機がある。この電動機では界磁抵抗器が界磁巻線に直列に接続されており界磁電流を調整することができる。また、この電動機には定トルク負荷が接続されており、その負荷が要求するトルクは定常状態においては回転速度によらない一定値となる。
この電動機を、負荷を接続した状態で端子電圧を100Vとして運転したところ、回転速度は1500min-1であり、電機子電流は50Aであった。この状態から、端子電圧を115Vに変化させ、界磁電流を端子電圧が100Vのときと同じ値に調整したところ、回転速度が変化し最終的にある値で一定となった。この電動機の最終的な回転速度の値[min-1]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。ただし、電機子電流の最終的な値は端子電圧が100Vのときと同じである。また、電機子反作用及びブラシによる電圧降下は無視できるものとする。
   1 .
1290
   2 .
1700
   3 .
1730
   4 .
1750
   5 .
1950
( 第三種 電気主任技術者試験 平成28年度(2016年) 機械 問43 )
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この過去問の解説 (2件)

1

直流電動機は、固定された界磁巻線が磁界を生成し、回転子である電機子巻線に電流を流す事により回転力が発生します。直流分巻電動機 は、これら界磁巻線と電機子巻線が並列に接続されています。

まず、端子電圧が100[V]の時の電機子巻線による逆起電力(逆起電圧)を求めます。電機子巻線抵抗が0.2[Ω]、電機子電流が50[A]ですので、電機子巻線に流れる電流による電圧降下は、

50[A]×0.2[Ω]=10[V]

となります。
端子電圧、すなわち電機子巻線の両端電圧は100[V]ですので、電機子巻線の電流による電圧降下(=10[V])を差し引いた電圧90[V](=100[V]-10[V])が電機子巻線の両端に発生する逆起電力となります(次式参照)。

100[V]-50[A]×0.2[Ω]=90[V]


次に、端子電圧が115[V]となった時の電機子巻線による逆起電力を求めます。電機子電流は、問題文より50[A]で変わりませんので、上記と同様、次式で求めます。

115[V]-50[A]×0.2[Ω]=105[V]


電機子巻線に発生する逆起電力は、電動機の回転によって発生します。そしてその電圧は、回転速度が速くなるほど高くなっていきます。つまり、逆起電力は回転速度に比例していて、逆起電力と回転速度の比は一定になります。
求める回転速度をn[min‐¹]としますと、

n[min‐¹]:1500[min‐¹]=105[V]:90[V]

よって、

n=1500[min‐¹]×105[V]/90[V]=1750[min‐¹]

となります。答は4.となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
(1)端子電圧V = 100[V]の時
電気子抵抗Ra = 0.2
電気子電流Ia = 50[A]
回転速度N = 1500[/min]
誘導起電力E = 100 - 50×0.2 = 90[V]


(2)端子電圧V = 115[V]に変化後
電気子抵抗Ra = 0.2
電気子電流Ia = 50[A]
誘導起電力E = 115 - 50×0.2 = 105[V]


直流機の誘導起電力の式 E = KΦNに
(1)の値を代入すると

90 = KΦ×1500
∴KΦ = 90/1500 = 50/3



(2)の場合
IfはV = 100[V]の時と同じ
つまりΦは(1)の時と同じです。
Kも構造によって決まる定数なので
KΦは(1)と同じ値になります。

105 = KΦ×N = 5/3×N
∴N = 105×50/3 = 1750


選択肢は4です。

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