第三種電気主任技術者の過去問
平成29年度(2017年)
理論 問21

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成29年度(2017年) 理論 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

演算増幅器を用いた回路について、次の問に答えよ。

図1の回路の電圧増幅度νoiを3とするためには、αをいくらにする必要があるか。αの値として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (4件)

01

抵抗Rの左側は設置されているので0V、

イマジナリーショートにより、抵抗Rの右側と抵抗αRの左側はVi[V]、

αRの右側はVo[V]となります。

抵抗Rを流れる電流 I は

 I = (Vi − 0)/R = Vi/R

で求めることができ、αRにも同じ電流 I が流れます。

αRに注目してオームの法則 V = RI を作ってみると

 Vo − Vi = αRI

先ほど求めた I = Vi/Rを代入すると、

 Vo − Vi = αVi

 α = (Vo − Vi)/Vi

問題文より、Vo/Vi = 3、つまりVo = 3Viなので、

 α = 2

となります。

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02

非反転増幅回路の電圧増幅度の公式は

V0/VI=R+αR/R

この式に問題文で与えられている数値を代入します。

3=1+αR/R

2R=αR

α=2

以上により、選択肢【4】が正解となります。

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03

演算増幅器(OPアンプ)を用いた回路に関する問題です。

 

図1は非反転増幅回路(正相増幅回路)と呼ばれ、入力電圧νiを増幅し出力電圧νoを電圧降下する事無く出力させます。

 

今回の問題では電圧増幅度νoi=3にするための未知数αを求める問題となります。なのでまずは、非反転増幅回路の出力電圧νoを公式を利用して求めていく必要があります。

 

出力電圧νoの公式は以下となります。

・出力電圧V0=(R+αR/R)×Vi[V]‥①

 

ここで問題の条件である電圧増幅度νoi=3に上記①式を代入します。

νoi=(R+αR/R)×Vi/Vi=(R+αR/R)=3

※代入する事で入力電圧νiが消え(R+αR/R)=3が成り立ちます。

上記(R+αR/R)=3を展開してαの値を求めます。

・R+αR=3R

・αR=3R-R=2R

・α=2R/R=2

以上のようになります。

選択肢1. 0.3

解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。

選択肢2. 0.5

解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。

選択肢3. 1

解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。

選択肢4. 2

解説の冒頭の内容と一致するので適切です。

選択肢5. 3

解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。

まとめ

この問題も公式や機器の特性を覚えていないと解けませんので、類題を解きながら理解を深めていきましょう。OPアンプに関する問題は選択問題の中では比較的、分かりやすい方だと個人的に思いますので得点源にして頂けたら幸いです。

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04

非反転増幅回路の電圧増幅度の公式より、αは下記のように求められます。

Vo/Vi=1+αR/R
  3=1+α
  α=2

よって、この問題の正解は【4】となります。

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